知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。
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北沢方邦の伊豆高原日記

北沢方邦の伊豆高原日記【134】

寒気の南下が早かったせいか、今年は雑木類の葉も,枯葉色というよりも黄色味を帯び、ハゼ類のみごとな紅葉と映えて美しかった。その大半は落葉し、苔を蔽っている。かつてはこまめに掻き集めては焚き火をし、焼き芋などを楽しんでいたが …

北沢方邦の伊豆高原日記【133】

今年は快い気候の秋は短く、朝夕の冷え込みの訪れが早く、はやくも晩秋の淋しさを感じさせる。まだ青い庭の芝生に落葉がはらはらと舞い、茜色の柿の葉蔭に野鳥たちがやってきて、熟した実をついばんでいる。 さまよう皇国史観の亡霊   …

北沢方邦の伊豆高原日記【132】

急速に秋が深まっている。桜は落葉し、柿の葉が赤く色づきはじめ、逆に9月末に満開のはずのキンモクセイの花が盛りだが今年は香りが薄く、気象の異常を知らせている。秋の夜の虫の音ももはやかそけく、鈴虫の声は絶え、コオロギや、カネ …

北沢方邦の伊豆高原日記【131】

急に秋の気配だ。蝉時雨も終わり、野鳥たちのにぎわいも遠く、ただイソヒヨドリの美しい囀りだけが樹々にこだましている。秋の虫の声も、その種類が年々少なくなっているような気がする。もはやマツムシの涼やかな音やクツワムシの賑やか …

北沢方邦の伊豆高原日記【130】

この夏は各地で猛暑だったようだが、不思議なことに伊豆高原はいつもの夏より涼しく、気温も30度に達する日はついぞなく、とうとうクーラーを一度も使わずに済んだ。こういう夏は晴れていれば海が青く、大島の島影がくっきりとみえ、樹 …

北沢方邦の伊豆高原日記【129】

ヤマユリは終わり、ウグイスの鳴き交わしも間遠になり、強い日差しに蝉時雨だけがかまびすしい。サルスベリや夾竹桃の淡い紅の花叢が、樹々の濃い緑を彩っている。テッポウユリのつぼみはまだ青い。 文明の転換点としてのフクシマ   …

北沢方邦の伊豆高原日記【128】

本格的な夏の訪れである。樹間を吹きわたる風は涼しく、まだ一度も冷房は入れていないが、陽射しは強く、蝉がかまびすしい。今年はヤマユリが遅く、いま満開であり、ヴィラ・マーヤの庭を歩くと、馥郁とした香りが鼻腔をくすぐる。 ロン …

北沢方邦の伊豆高原日記【127】

わが家の遅咲きのアジサイが満開である。土壌が酸性かアルカリ性か、あるいは中性かで花の色が変わるが、隣りあっているのに、片方は赤紫、他方は青である。今年は雨が多かったせいか、庭一面の苔が、踏みしめると鮮やかな緑の分厚い絨毯 …

北沢方邦の伊豆高原日記【126】

梅雨入りが近く、台風が近づいているというが、さわやかな晴天がつづいている。色とりどりのサツキが満開であり、蜜蜂たちを引き寄せている。野鳥たちも鳴き競っているが、一時姿を消していたホオジロの声が聞こえるようになった。数十年 …

北沢方邦の伊豆高原日記【125】

花の季節は終わり、そろそろ緑の濃さを増した樹々の白い花々が咲き、野生のジャスミンなどと香りを競う時期がやってきている。今年は遅くホトトギスが鳴きはじめ、数も少ない。 経営学の神髄  5月19・20日とヴィラ・マーヤでのセ …

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