知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。
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北沢方邦の伊豆高原日記

北沢方邦の伊豆高原日記【124】

萌える新緑を背景に、緋色、紅、白、薄紫など色とりどりのツツジが満開であり、その香りが鼻腔をくすぐる。早く咲きはじめたものはすでに萎れかかり、いつもなら遅咲きのはずの野生の山ツツジの淡い緋色の花が、すでに満開に近い。緑の苔 …

北沢方邦の伊豆高原日記【123】

駆け足でやってきた春、まだ白い山桜が散らず、濃い淡紅色の八重桜も咲かないというのに、紅のツツジが花開きはじめ、樹々の新緑がまだ淡い色で風景を彩る。ウグイスがあちらこちらで精一杯鳴き競っている。夜、今年はじめてフクロウの神 …

北沢方邦之伊豆高原日記【122】

寒さのあとで急激に春がやってきた。ソメイヨシノはすっかり散って葉桜になりかかり、ヴィラ・マーヤの裏庭の山桜をはじめ、遅咲きの山桜が純白の花を青い新芽とともに満開にさせ、急速に芽吹きはじめたナラやクヌギやヤシャなど緑の多彩 …

北沢方邦の伊豆高原日記【121】

梅はすっかり散り、駅前のオオカンザクラも盛りを過ぎ、淡紅色の花弁を散らせはじめた。まだ冬枯れの光景のなかで、コブシの花が一斉に咲きはじめ、陽光を浴び、あくまで青い空をまばゆいばかりの純白で彩り、鳴き交わすウグイスの声をひ …

北沢方邦の伊豆高原日記【120】

三月も半ばとなれば、さすが陽射しは暖かである。久しぶりの晴れ間にウグイスたちが一斉に鳴きはじめた。初鳴きは一週間以上も前だが、梅の開花といい、ウグイスの初鳴きといい、例年になく遅かった。伊豆高原駅構内の数本の河津桜が、こ …

北沢方邦の伊豆高原日記【119】

例年なら1月の末か2月初めに満開の梅が、ようやく5分咲き程度になっている。わが家の遅咲きの紅梅もやっとほころびはじめた。昨日は冷たい雨だったが、今日は晴天に一転、強い南風とともに4月並みの暖かさだ。植物たちも驚いているだ …

北沢方邦の伊豆高原日記【118】

今年は寒い。例年なら1月下旬に咲きはじめる梅が、ようやくほころび、またいつもなら山茶花の花が終わる頃咲く椿もまだである。わが家の小梅もちらほらと枯れた風景に白い彩りを添えはじめた。 ヴェトナム・ブーム   いまヴェトナム …

北沢方邦の伊豆高原日記【117】

この冬は寒いが、ここ数日はおだやかな晴天で心なしか暖かい。昨夜(9日)は満月で、枯れて白くみえる芝生に樹々のかぐろい影がくっきりと映るほど明るく、海上遠くきらめく大島の町々の灯火もかすむほどであった。 理性の誤り  進行 …

北沢方邦の伊豆高原日記【116】

今日は寒風が吹いて枯葉が舞い、さすがほとんどの落葉樹の葉は落ち、海がよく見渡せる。正月三が日にはみかけなかった貨物船の航行も復活した。双眼鏡で見ると、夕日を浴びて九州航路の大型フェリーが、かなりの波浪のなかを進んでいる。 …

北沢方邦の伊豆高原日記【115】

冬至である。3時を過ぎると陽が傾き、まだ落ちきっていない樹々の枯れた葉叢を赤く染める。海の彼方、大島の山肌も陽射しを浴びて仄かに赤く輝く。年の暮ともなると海上を行き交う貨物船の数も多い。ここ数日白い波頭をみせて荒れていた …

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