知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。
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楽しい映画と美しいオペラ

楽しい映画と美しいオペラ――その10

イスラームの寛容――モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐』  現代の世界は、アメリカの主導する経済のグローバリズムに、すっかり席巻されている。それに対抗しうる政治勢力はきわめて少なく、イスラームはその中の最大のものといっ …

楽しい映画と美しいオペラ―その9

人生の空虚と愛――カール・ドライヤー『ガートルード(ゲアルトルーズ)』 デンマークの映画には圧倒される思いがする。とはいっても、実は3本しか観ていないのだが。そのうちの2本は、ラース・フォン・トリアーの『奇跡の海』と『ダ …

楽しい映画と美しいオペラ――その8

モーツァルト・オペラの極北――ザルツブルクの『フィガロの結婚』  2006年はモーツァルトの生誕250年ということで、世界中のコンサート会場に彼の曲が溢れかえった。前年12月31曰のべルリン・フィルのジルベスター・コンサ …

楽しい映画と美しいオペラ――その7

イングマール・ベルイマン追悼――『ファニーとアレクサンデル』  7月30日、ベルイマンが死んだ。スウェーデンの映画監督、イングマール・ベルイマンである。1960年代の後半に学生時代を過ごした私たちには、心に強く残る映画監 …

楽しい映画と美しいオペラ―その6

男がいなくても生きていけるか?――成瀬巳喜男『流れる』    小津安二郎、溝口健ニ、成瀬巳喜男といった、いわゆる曰本映画の巨匠たちの映画は、リアル・タイムでは観ることができなかった。しかし私は、そのなかの名作といわれるも …

楽しい映画と美しいオペラ―その5

移ろいゆく「時」、そして諦念――新国立劇場『ばらの騎士』  カルロス・クライバーが日本で指揮した『ばらの騎士』は、「伝説の舞台」となり、今でも語り草となっている。1994年のウィーン国立歌劇場の来日公演である。これを私は …

楽しい映画と美しいオペラ―その4

絢爛、妖艶、冷酷、そして可憐―ヘンデルの『アルチーナ』 音楽好きのイギリスの友人と楽しい一夜を過ごしたことがある。オペラ談義で盛り上がったとき、好きなオペラを5つ挙げるよう提案された。突然のことでもあり、私はうーんと困っ …

楽しい映画と美しいオペラ―その3

美こそが愛するに足りるもの――ヴィスコンティの『ベニスに死す』 アルコールが入ると聴きたくなる音楽がある。マーラーの交響曲もそのうちのひとつで、先週も、職場近くの居酒屋で飲んだ帰り、iPodから聴いたのは第4交響曲だった …

楽しい映画と美しいオペラ―その2

永遠は存在しないか―アーノンクールとポネルの『コシ・ファン・トゥッテ』   先日、オペラ好きの友人から連絡が入った。新しいDVDを入手したので観に来ないかとのこと。『コシ・ファン・トゥッテ』、しかもアーノンクールとポネル …

楽しい映画と美しいオペラ―その1

私は鳥になってしまった――『wataridori』に魅せられる  先日、ひさしぶりに近所の公園まで散歩した。いわゆる谷津を公園化したところで、南北に細長い池がある。そこにはカモが群れをなしていて、もう渡りの季節なのかと、 …

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