知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。
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楽しい映画と美しいオペラ

楽しい映画と美しいオペラ――その126

主役はクレオパトラか?――鈴木優人の『ジュリオ・チェーザレ』 『ジュリオ・チェーザレ(ジュリアス・シーザー)』はヘンデル39歳のときの作品で、17作目のオペラである。ドイツのハレに生まれたヘンデルは、イタリアを経由してロ …

楽しい映画と美しいオペラ――その125

朝鮮人虐殺の深層――森達也『福田村事件』 「あー、なんということだ」。この一言が、観終わった直後の感想だった。罪もない人たちが、子ども含めて、9人虐殺された。殺した人たちも、決して極悪人などではない。隣近所にいる、ごく普 …

楽しい映画と美しいオペラ――その124

人生の苦悩を美しい歌に――チョン・ミョンフン指揮の『オテロ』 チョン・ミョンフンの指揮による『オテロ』は、激しく、また美しく、聴きごたえ十分であった。これほどシンフォニックな魅力に溢れていたのかと、認識を新たにした。演奏 …

楽しい映画と美しいオペラ――その123

晩年の恋と創造力――ヤナーチェク『利口な女狐の物語』 レオシュ・ヤナーチェク(1854-1928)の作品は晩年に傑作が集中している。オペラでいえば、『カーチャ・カバノヴァー』(1921)、『利口な女狐の物語』(1923) …

楽しい映画と美しいオペラ――その122

イタリアアルプスの大自然、そして人生――映画『帰れない山』 映画には、どうしても映画館で観なければいけない作品がある。この映画もそうで、自然、しかも、イタリアアルプスの大自然が舞台だからだ。自然の雄大さ、そして、過酷さは …

楽しい映画と美しいオペラ――その121

残された人生をどう生きるか――マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』 この映画の魅力のひとつは、アイルランドのある島の風土である。タイトルのイニシェリン島という島は存在しない。撮影のほとんどは、アイルランド西部、 …

楽しい映画と美しいオペラ――その120

3つの恋はなぜ挫折をしたのか――オッフェンバック『ホフマン物語』 20年をへだてて新国立劇場の『ホフマン物語』を観た。20年前と同じプロダクションで、幻想と蛍光色の現代美術がない交ぜになった舞台は、いま観ても十分に楽しめ …

楽しい映画と美しいオペラ――その119

ヴェネツィアで華開いたオペラ――カヴァッリの『ラ・カリスト』 日本のオペラ界にも少しずつ地殻変動が生じてきているのか、このところバロックオペラを観る機会が増えてきた。とても嬉しいことだが、今回の上演が埼玉県の川口でのこと …

楽しい映画と美しいオペラ――その118

映画音楽と現代音楽のはざまで――『モリコーネ 映画が恋した音楽家』 映画を観るのに、選択の基準といえば監督である。いまなら、濱口竜介監督の新作が上映されたなら、観てみようとなるかもしれない。成瀬巳喜男監督がもし存命なら、 …

楽しい映画と美しいオペラ――その117

魔女の恋と色彩感あふれる古楽――バロックオペラ『アルミード』 ジャン=バティスト・リュリ(1632-87)は、1685年生まれのバッハとヘンデルよりも、50年以上も前に誕生している。その彼が晩年に作曲した『アルミード』が …

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