一般財団法人 知と文明のフォーラムとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。
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楽しい映画と美しいオペラ

楽しい映画と美しいオペラ――その89

愉悦に満ちたオペラのよう——92歳ブロムシュテットの『ハ短調ミサ』 ヘルベルト・ブロムシュテット。スウェーデンの指揮者で当年92歳。彼の指揮するモーツァルトの『ハ短調ミサ』を聴いて、円熟とはなんだろうと考えた。若々しいリ …

楽しい映画と美しいオペラ――その88

安楽死を考える——映画『君がくれたグッドライフ』とNHKスペシャル『彼女は安楽死を選んだ』 仲間が集まり、年に一度の自転車旅行に出かけようとしている。行く先はベルギー。誰かが「今回はどうしてベルギー?」と問いかける。まあ …

楽しい映画と美しいオペラ――その87

家政婦クレオが守った「家」——アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』 幼少期のことを思い出すことがある。小川で魚を釣ったこと。昆虫採集で野山を駆け回ったこと。5月の浜辺で潮干狩りをやったこと。これらの光景は、すべて …

楽しい映画と美しいオペラ――その86

古典芸能継承の光と陰————狂言を伝える『よあけの焚き火』 日本ほど古典芸能が、原初の形で残っている国は珍しいという。能・狂言はその典型だろうし、これらを専門に上演する国立の劇場も存在する。毎月4、5演目は上演され、チケ …

楽しい映画と美しいオペラ――その85

歌と踊り、そして政治と宗教——インド映画『バジュランギおじさんと、小さな迷子』 歌あり、踊りあり、笑いあり、美談あり。とかく楽しいインド映画。この通俗的な流れで鑑賞しても、楽しめることは請け合いである。歌と踊りの迫力は、 …

楽しい映画と美しいオペラ――その84

高雅きわまるカウンターテナー ——ヴァレア・サバドゥス&コンチェルト・ケルン 思いもかけず素晴らしいカウンターテナーに遭遇した。久しぶりに古楽のアンサンブルが聴きたくて、コンチェルト・ケルンのチケットを買ったのだったが、 …

楽しい映画と美しいオペラ――その83

ジャンルを超えるロックミュージック——『ボヘミアン・ラプソディ』人気の源泉 昨年の映画の興行成績の第1位は『ボヘミアン・ラプソディ』だそうだ。クィーンの名前すら知らなかった私でさえ観た映画だから、第1位はうなずける。なに …

楽しい映画と美しいオペラ――その82

ヴェルディの「新しい喜劇」——カルロ・リッツィ指揮『ファルスタッフ』 構築的で硬質な、ヴェルディ特有のオーケストラが会場に響きわたる。最初の音を聴いただけで、これは! と思う。緩急自在で重厚、さらに響きに奥行きが感じられ …

楽しい映画と美しいオペラ――その81

「事件」となった上映会——70mm版『2001年宇宙の旅』 10月13日、京橋の国立映画アーカイブ(旧東京国立近代美術館フィルムセンター)に着いたのは朝7時過ぎ。ところが、館前にはすでに長蛇の列。なんと147番目だった。 …

楽しい映画と美しいオペラ――その80

現代音楽は能に通じる!——三木容子 現代ピアノリサイタル リサイタルの案内を受け取って、度肝を抜かれた。いまの日本のピアニストで、ほかにいったい誰が、このようなプログラムで一夜のコンサートを開くだろうか。よほど意識の高い …

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