「軍は自国民を守らない」、その例をこれでもかと見せているようなミャンマー(ビルマ)の民衆弾圧。抗議デモに参加した人を銃殺し、殴り、逮捕しまくる光景が展開されて既に2か月余り。国軍により殺された人の正確な数は不明だが、700人以上と聞く、怪我を負った人はその数倍だろう。日本企業の金が国軍に流れ、国軍幹部は自衛隊で研修しているという話も伝え聞いた。
4月11日の日曜日、東京でも大使館抗議デモがあると聞き、友人らと参加。私たち日本のメンバーは30人弱だったが、在日中のミャンマーの人たちの数はその数十倍よりはるかに多く、その数の多さと絶え間ないコールを続けるエネルギーには心からの敬服を覚えた。民族衣装なのか?男女共にスカートのような赤い布を腰に巻いた人たち、喪を意味するのか黒服の人たちや、仮面を付けている一団もいた。
数は少数だがウイグルの青い旗、香港のものだという黒に漢字の旗も風にたなびいてあった。
この日のデモの名称は「少数民族への弾圧に抗議する大使館デモ(ミャンマー大使館へ)」で、3月後半からは、少数民族居住地域の一般市民に対して空爆を加えているということで、少数民族の人たちも参加もあったのだろう。
歩きながらのコールの意味も、公園での演説も当たり前だがすべてミャンマー言葉でわからなかったので、タイの民主化運動で使われ、それが香港でも使われ、そして今、ミャンマーの人たちのこの抵抗運動のシンボルにもなりつつある「三本指を高く掲げる」を私たちも真似しつつ歩いた。沿道から手を振る人の姿もあった。
共に歩けたこと、せめて良かった。