顔を出したばかりの頃の柿の若葉は、まだ色も鮮やかで柔らかい。
ビタミンCがレモンの10倍で「仙人の食べ物」だそうだし、ごく短いこの時期だけの初物だしと毎年枝から直接むしって食べている。不味いけれど…。
春近しを告げるフキノトウは2月末頃に、いつのまに?という感じで地面に出ている。
見落として伸びきってトウが立ち白い花まで咲いたものが毎年いくつかは残る。
悔しいので今年初めて採り、フキの煮物同様に調理したが、節がスジばり不味く残念。
このフキは秩父の友人の彌生さん宅から我が家に来て既に20年を過ぎた。
つつじが咲く今頃になると、フキはスクスクと伸びてくるので、山椒の木の芽と一緒に食す。定番の味覚で安心。
シューマンの1840年作の歌曲「はじめての緑」。間奏に流れるピアノの旋律が芽吹いた若葉のよう。
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