Ⅰ.作者プロフィール

西村朗(にしむらあきら) 作曲

東京藝術大学卒業、同大学院修了。現代日本の作曲界を牽引する作曲家。エリザベート国際音楽コンクール作曲部門大賞やルイジ・ダルッラピッコラ作曲賞を受賞するなど、海外でも高い評価を得ている。近年の受賞は、エクソンモービル音楽賞(2001年)、第3回別宮賞(02年)、第36回サントリー音楽賞(04年)、第47回毎日芸術賞(05年)、第59回尾高賞(11年)等。02年度芸術祭大賞に『アルディッティSQプレイズ西村朗(西村朗作品集5)』が、05年度芸術祭優秀賞に『メタモルフォーシス・西村朗室内交響曲』が選ばれる。10年草津夏期国際音楽フェスティヴァルの音楽監督に就任。東京音楽大学教授。C東京オペラシティ/撮影大窪道治

北沢方邦(きたざわまさくに) 台本

桐朋学園大学教授、信州大学教授、神戸芸術工科大学・同大学院教授を経て、現在信州大学名誉教授。音楽社会学の著書に『メタファーとしての音』(新芸術社)、『北沢方邦 音楽入門』(平凡社)など。科学認識論関係の著書に『知と宇宙の波動』(平凡社)、『近代科学の終焉』(藤原書店)など。構造人類学関係の著書に『天と海からの使信』(朝日出版社)、『日本神話のコスモロジー』、『歳時記のコスモロジー』、『古事記の宇宙論』(いずれも平凡社)、『感性としての日本思想』(藤原書店)など。翻訳書に『失われた歴史』(M・H・モーガン著、平凡社)など。

Ⅱ.出演者プロフィール

板倉康明(いたくら やすあき)指揮

東京藝術大学を経てパリ市立音楽院、パリ音楽院を卒業。クラリネット奏者として東京都交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等と共演。1996年西村朗作品により指揮デビュー。以後、現代作品を中心に、活発な指揮活動を行っている。C Marc Rouve

加賀ひとみ(かが ひとみ)メゾソプラノ

東京藝術大学声楽科卒業、同大学大学院オペラ専攻修了。新国立劇場公演《ヘンゼルとグレーテル》ヘンゼル役をはじめとして、《カルメン》、《コジ・ファン・トゥッテ》、《魔笛》、《椿姫》、《カヴァレリア・ルスティカーナ》など出演は数多い。二期会会員。

松平 敬(まつだいら たかし)バリトン

東京藝術大学卒業、同大学院修了。前衛作品、無伴奏独唱曲のみでのコンサートなどが話題となる。2010年、全曲ソロの多重録音によるCD『MONO=POLI』を発売し、平成22年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞を受賞。聖徳大学、文教大学講師。C 石塚潤一

上野信一(うえの しんいち)マルチパーカッション

国立音楽大学を首席卒業。現代音楽の演奏家として国内外で積極的に活動、新作初演は50曲以上。後進の指導にも情熱をそそぎ、門下生に国内・国際コンクール入賞者多数。上野信一&フォニックス・レフレクションおよびアンサンブル・ムジカ・ヴィヴァンテ主宰。

上野信一&フォニックス・レフレクション

上野信一を中心に、国内外で活躍するソリストたちにより1987年に結成されたパーカッショングループ。幅広いレパートリーを誇り、その音楽性は高く評価されている。