一般財団法人 知と文明のフォーラムとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。
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楽しい映画と美しいオペラ

楽しい映画と美しいオペラ――その99

愛は時空を超える――愛の本質を描いた『慕情』 この映画は、ハン・スーイン(1916~2012)の自伝をもとにつくられた。ハン・スーインは、中国人技術者の父とベルギー人の母との間に生まれた、作家であり医者である。舞台は、1 …

楽しい映画と美しいオペラ――その98

舞台を制したカウンターテナー――ブリテン『夏の夜の夢』 久しぶりにオペラの素晴らしさを堪能した。劇場が夢のような音楽に満たされて、舞台では、神秘の森のなかを不思議な劇が進行する。2度の休憩を含めて3時間半、私は豊かな別世 …

楽しい映画と美しいオペラ――その97

心に染み入る天上の響き――リラ・コスモス「夏のライアーコンサート」 じつに4カ月ぶりにライブの演奏会に出かけた。聴衆は10人という小さな音楽会だったが、美しさが凝縮したかのような、心洗われる集いであった。10人しか聴くこ …

楽しい映画と美しいオペラ――その96

生命観をめぐる葛藤――ドキュメンタリー映画『フリーソロ』 フリーソロとは、命綱なしに、たったひとりで急峻な岩壁を登るクライミングスタイルのことである。この映画は、難攻不落のヨセミテの岩、エル・キャピタンを、1年以上かけて …

楽しい映画と美しいオペラ――その95

私の愛する二人のヴァイオリニスト――庄司紗矢香とヒラリー・ハーン コンサートにはしばらくのご無沙汰である。それで、録りためてあったビデオを順番に観はじめた。そのなかで、とりわけ感銘を受けたのが、5月10日にNHKのEテレ …

楽しい映画と美しいオペラ――その94

小津安二郎の「紀子三部作」――『晩春』『麦秋』『東京物語』 コロナウイルス禍で、劇場も映画館も閉まっている。大切な楽しみへの窓が閉ざされている以上、家でその代替物を求めるしかない。音楽にせよ、映画にせよ、劇場で観るにしく …

楽しい映画と美しいオペラ――その93

能は600年の伝統オペラか!——坂井同門会の『松風』 新型コロナウイルスのせいで、コンサートも中止続きである。3月1日のヘンデルの『シッラ』(神奈川県立音楽堂)、13日のフィリップ・ジャルスキーのリサイタル(東京オペラシ …

楽しい映画と美しいオペラ――その92

賞に値する作品であるか?——韓国映画『パラサイト 半地下の家族』 韓国映画の『パラサイト』がアカデミー賞の作品賞を獲得した。昨年のカンヌ国際映画祭でのパルムドール受賞と合わせて2冠である。これはめでたいことといわねばなら …

楽しい映画と美しいオペラ――その91

文楽人形は理想の女性像?——谷崎潤一郎『蓼喰う虫』 谷崎潤一郎は文楽の人形になにを託したのだろうか。『蓼喰う虫』は、離婚の危機にある夫婦を描きながら、その背景に文楽を置いている。道頓堀の『心中天の網島』と淡路の『生写(し …

楽しい映画と美しいオペラ――その90

また笑って泣いてしまった——『男はつらいよ お帰り寅さん』 『男はつらいよ お帰り寅さん』ははじめから涙だった。歳とったさくらと博が柴又の団子屋にいる。背景に、50年前、つまり『男はつらいよ』第1作の彼らの姿が映し出され …

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