年別アーカイブ: 2010年
北沢方邦の伊豆高原日記【91】
2010年12月17日 北沢方邦の伊豆高原日記
早々と落葉したクヌギ類の裸の枝々のあいだに、青々とした海を遠い背景に、まだ厳冬ではないと葉叢をつけているミズナラやコナラの樹々が、黄色く、あるいは赤茶けて油彩の絵のような風景をつくりだしている。傾いた陽射しを浴びて、コガ …
おいしい本が読みたい●第十八話 イスラームを通して見る世界
2010年12月1日 おいしい本が読みたい
おいしい本が読みたい●第十八話 イスラームを通して見る世界 日経新聞の読書欄に、歴史学者成田龍一のいくらか自虐めいた一文がのっていた。アナール派の泰斗マルク・ブロックから刺激を受けて、かつて自分たちも感性の歴史を …
楽しい映画と美しいオペラ―その34
2010年11月29日 楽しい映画と美しいオペラ
現代に息づくバッハとモーツァルト ―アーノンクール最後の日本公演 現在の古楽隆盛の礎を築いたのは、オランダのグスタフ・レオンハルトとオーストリアのニコラウス・アーノンクール …
北沢方邦の伊豆高原日記【90】
2010年11月27日 北沢方邦の伊豆高原日記
樹々は半ば葉を落としたが、わが家の雑木類はまだ褪せた緑から黄や橙と、日差しに映えて微妙な彩りをみせる。昨日は青木やよひの一周忌で花などをいただいたが。あの数日のことをありありと思い浮かべると、あっという間に一年が過ぎたと …
北沢方邦の伊豆高原日記【89】
2010年11月16日 北沢方邦の伊豆高原日記
秋が深まってきた。雑木類も、すでに散りかけた黄葉やら、くすんではいるがまだ緑の葉をつけた樹やら、多様な色合いをみせ、裏の森では、ハゼの木があざやかな鮮紅色でたたずむ。枯れはじめた芝生の片隅に、サフランが10個ほど群れて咲 …
第17回セミナー/シンポジウム 2010年10月30日
2010年10月30日 活動報告
〈「生殖革命」と人間の未来2〉 パネリスト:江原由美子、長沖暁子、中嶋公子 司会:石田久仁子 10月30日、知と文明のフォーラム、日本女子大学女性キャリア研究所、日本女子大学人間社会学部文化学科の共催による標記シンポジウ …
北沢方邦の伊豆高原日記【88】
2010年10月24日 北沢方邦の伊豆高原日記
日に日に秋の気配が深まっている。モズたちがあちらこちらで高鳴きし、縄張りを宣言している。季節にはともに暮らした雌と雄も、秋からは袂を分かち、それぞれ競合する。つぶらな瞳のかわいい鳥たちなのだが肉食性の猛禽であり、冬、餌が …
楽しい映画と美しいオペラ―その33
2010年10月18日 楽しい映画と美しいオペラ
衝撃的な〈日本の美〉 ――東京国立近代美術館「上村松園展」 今回のテーマは日本画家の上村松園で、映画ともオペラとも関係はない。しかし背景となるドラマ性において、松園の絵は …
おいしい本が読みたい●第十七話 踊る女と描く男
2010年10月14日 おいしい本が読みたい
おいしい本が読みたい●第十七話 踊る女と描く男 梶山季之の純文学作品と聞いて、おやっと思う人は多いだろう。そう、相応の年配者にとって梶山は、宇野、川上とともに官能小説の御三家と …
北沢方邦の伊豆高原日記【87】
2010年10月7日 北沢方邦の伊豆高原日記
青木の書斎の横に植えられたキンモクセイが満開で、家中にむせるほどの香りがただよう。表を歩けばいたるところの樹木で、伊豆高原中がキンモクセイの香りに包まれている。遅れていたススキの穂も満開で、遠く去った仲秋の名月を懐かしん …




