楽しい映画と美しいオペラ――その118
2023年2月5日 楽しい映画と美しいオペラ
映画音楽と現代音楽のはざまで――『モリコーネ 映画が恋した音楽家』 映画を観るのに、選択の基準といえば監督である。いまなら、濱口竜介監督の新作が上映されたなら、観てみようとなるかもしれない。成瀬巳喜男監督がもし存命なら、 …
おいしい本が読みたい 第43話 門は開くか?
2023年1月22日 おいしい本が読みたい
ある重苦しい雲の垂れこめた日の朝、京城での有名な廓、新町裏小路のとある娼家から、みすぼらしい風采の小説家玄龍がごみごみした路地へ、投げ出されるやうに出て来た。 金史良(キム・サリャン)の小説『天馬』はこんな書き出しで始ま …
楽しい映画と美しいオペラ――その117
2023年1月10日 楽しい映画と美しいオペラ
魔女の恋と色彩感あふれる古楽――バロックオペラ『アルミード』 ジャン=バティスト・リュリは、1685年生まれのバッハとヘンデルよりも、50年以上も前に誕生している。その彼が晩年に作曲した『アルミード』が、昨年末に日本初演 …
SPレコードを聴く夕べ
2022年12月29日 みどりと気と市民運動のある暮らし
冬の深まる中で迎えるクリスマスは、音楽を愉しむのに相応しい日。 SPレコードを蓄音機で聞くという赤羽にある青猫書房でのミニコンサートに参加した。蓄音機とSPレコード収集家にして戦争の時代を語る色々なモノの収集家でもある杉 …
楽しい映画と美しいオペラ――その116
2022年12月19日 楽しい映画と美しいオペラ
時代を映し、時代を超えるオペラたち――この秋上演のオペラ作品 この秋にはオペラをよく観に行った。日にち順に記すと以下のようになる。これだけの本数を観ていながら、まだこのブログにはひとつとして取り上げていない。単純に多忙だ …
むさしまるのこぼれ話 その二十二 「悪人」ってなに?
2022年12月5日 むさしまるのこぼれ話
祖母と二人暮らしの祐一(妻夫木聡)、妹と二人暮らしの光代(深津絵里)、この孤独な男女が出会い系サイトで知り合う。祐一は初デートからいきなり光代をホテルに誘う。コトが終わって光代にお金を差し出す、ほかの女にもしてきたように …
国葬反対の夏からその先へ
2022年11月15日 みどりと気と市民運動のある暮らし
「安倍を国葬だって!この国狂ってる」のメールが来たのが22年7月14日。安保法制反対で連日連夜国会前に行った友人からのもの。「その通りだわ」と思い、まず7/24地元北区での街宣で「国葬に賛成?・反対?」のシール投票実施。 …
水元公園の池畔談議16 安倍元首相の国葬と自衛隊
2022年11月8日 水元公園の池畔談議
ヒゲ:今年は秋晴れの日が少ないね。 メガネ:今日は久しぶりによく晴れたよ。典型的な小春日和かな。 ヒゲ:この周辺はまだ紅葉には早いけど、ニセアカシアの黄葉がはじまったみたいだよ。 メガネ:そうそう、緑の葉と黄色い葉がまじ …
おいしい本が読みたい 第42話 文学不動産屋に捧げる銀河鉄道
2022年10月20日 おいしい本が読みたい
9年前に物故した桜井じいさんは無類の文学好きだった。その死に方はマンション掃除中に倒れて…というもので、(細部は省くが)じつは野垂れ死に近い。 「雨ニモ負ケズ…には生かさせてもらった」といつも話していた桜井さんらしい最後 …
楽しい映画と美しいオペラ――その115
2022年10月7日 楽しい映画と美しいオペラ
人生を俯瞰する音楽――シューベルトのピアノ三重奏曲 シューベルトのピアノ三重奏曲を取りあげる演奏会はそんなに多くはない。ある演奏会でたまたまもらったチラシの1枚が、今回のものだった。晩年の3曲が聴ける! しかも奏者は、活 …