知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。
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年別アーカイブ: 2011年

イタリア紀行●その7

ジョットの深い青―スクロヴェーニ礼拝堂 イタリアは何よりも美術の国である。フィレンツェやヴェネツィアはルネサンス芸術の本場であるし、他の都市もこと美術となると見所は尽きない。しかしこの報告では、ウッフィツィ美術館のボッテ …

北沢方邦の伊豆高原日記【115】

冬至である。3時を過ぎると陽が傾き、まだ落ちきっていない樹々の枯れた葉叢を赤く染める。海の彼方、大島の山肌も陽射しを浴びて仄かに赤く輝く。年の暮ともなると海上を行き交う貨物船の数も多い。ここ数日白い波頭をみせて荒れていた …

北沢方邦の伊豆高原日記【114】

紅、白、桃色などサザンカの花が各所で満開となった。雑木の黄色や赤茶けたまばらな葉を透かして、海が青く光る。風もないのに枯葉の舞がつづく。 オウム真理教事件  オウム真理教事件のすべての裁判が終結した。事件はすでに過去のも …

イタリア紀行●その6

流行都市ミラノと迷宮都市ヴェネツィア   イタリアの都市はそれぞれ独特の趣をもっている。私は短い期間に、それも北イタリアを巡った程度であるが、都市の景観の多様性には驚かされた。年々均一化の傾向が著しい日本の都市 …

北沢方邦の伊豆高原日記【113】

柿の葉が茜色となり、落葉しはじめ、ツワブキが黄色い花をつけ、芝生の隅にサフランが明るい紫の花を開き、秋色が深まった。柚子の実はまだ緑だが、色づきはじめたらタイワンリスとの睨みあいとなり、先手を打って収穫しなくてはならない …

北沢方邦の伊豆高原日記【112】

10月に入って季節の移り変わりが早い。伊豆高原中にただよっていたキンモクセイの香りは遠い記憶となり、桜並木が落葉しはじめた。松本にいた頃、城の外堀の桜が美しく紅葉するのを見たが、この温暖の地では枯葉色となって落ちてしまう …

イタリア紀行●その5

イタリア、カフェ事情    ある朝、イギリス人の友人Pさんが、「イタリア式の朝ごはんを食べましょう」と、私たちの宿、カーサ・モレッロを訪ねてきた。イタリア人は朝食に何か特別なものを食べるのだろうかと、興味津々で …

北沢方邦の伊豆高原日記j【111】

真夏から急に秋深しとなり、すでに桜の葉が黄ばみはじめ、彼岸花だけが正確に彼岸の入り頃から満開となり、緋色の点景を散らしている。仲秋の名月には間に合わなかったススキの穂が風に揺れ、モズが、台風で吹き散らされて薄くなった葉叢 …

イタリア紀行●その4

アレーナ・ディ・ヴェローナの『アイーダ』   9月5日、サルヴァトーレ・リチートラが亡くなった。イタリア・オペラ界を代表するテノール歌手である。私たちはこの7月17日に、ヴェローナの円形劇場(アレーナ・ディ・ヴ …

イタリア紀行●その3

イタリアの「合理」と「不合理」   イタリアという国は不思議な国である。えらく合理的かと思えば、不合理極まる面もある。宿のカーサ・モレッロの台所は合理的な面の代表。冷蔵庫がシンクに組み込まれていて、料理をするに …

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