6.10国会前行動

いたたまれない思いで、国会前に行ってきました。風邪で喉が痛いし、雨が降っているし、どうしようかと迷いましたが、安倍と麻生、両大臣の顔を思い浮かべて、一念発起という次第です。

それにしても、日本の政治の劣化は目を覆うばかり。加計にせよ、森友にせよ、情報を総合すれば、安倍首相が関わっていることは誰の目にも明らかです。彼は先月末の国会で、「贈収賄ではまったくない。そういう文脈において、一切関わっていないと申し上げている」と述べましたが、これは本音でしょう。

つまり、自分は法を犯すようなことはしていない、だから潔白なんだ、と言っているのです。法律は倫理や道徳を裁くことはできません。ほとんどの人が間違っていると思うような行為であっても、法的根拠がなければ罰することができません。これは諸刃の刃ではありますが、安倍首相はこの事実を巧みに利用しています。

しかし政治家は、道義に反する行為をしていたならば、それがたとえ法律で罰されることがなくとも、政治家として失格のはずです。官僚の忖度もしかり。「一連の問題における〈関与〉がなくとも、〈忖度〉されるリーダーはそれだけで辞任に値する」と、豊永郁子早稲田大学教授は、ナチスを例に引きながら述べています(2018.05.19「朝日新聞」)。

集会の最後の挨拶は、2013年に過労死したNHK記者の母上、佐戸恵美子さんでした。娘を亡くした哀しさと無念さが、ひしひしと伝わってきました。「高度プロフェッショナル制度」も認めてはなりません。以下は彼女が、3月17日に新宿アルタ前で語った映像です。是非見てください。

2018年6月10日 森淳