メガネ:色んな花が咲いて、ようやく春の感じだね。このベンチの下にはオオイヌノフグリが顔を出してるよ。
ヒゲ:梅が咲いて、河津桜も満開だね。この桜は染井吉野とは違って赤の色が濃く、これもまたあでやか。
メガネ:江戸川の堤は菜の花の絨毯だよ。ボクはさっそく咲きはじめの花を摘みとって、おひたしにした。ほろ苦さもあって、早春の味。
ヒゲ:それは良かった。サンシュユの花も、線香花火がいっぱい散らばっているようで、これも早春の雰囲気だ。

メガネ:ところで、キミとの政治談議もしばらくサボっていたね。
ヒゲ:最近の政治状況、日本も世界もだけど、語り合いたいとは思わなかったよ。
メガネ:衆院選とその結果に関してかな。トランプの横暴もあるね。
ヒゲ:そう、日本では右傾化が進みつつある。原発回帰、伝統的家族観の重視、防衛費の増大、武器輸出規制の緩和、さらにスパイ防止法までつくろうとしている。かつての治安維持法が思想弾圧をしたように、この法律には要注意だよ。
メガネ:高市首相の、台湾に関する存立危機事態発言も、日本の平和を危うくする。
ヒゲ:台湾を巡ってアメリカと中国の間でことがあれば、集団的自衛権に基づいて日本は戦争に巻き込まれる。トランプは何をするのか分からないからね。

メガネ:確かに。1月のベネズエラ攻撃に続いて、今回はイラン。両方とも明らかに国際法違反だよ。トランプは、国連もアメリカ議会をも無視している。
ヒゲ:イラン攻撃に関して、アメリカべったりの日本はもちろん、ヨーロッパ諸国からも批判の声があがらなかった。これには心底がっかりしたよ
メガネ:4日になって、スペインのサンチェス首相が明確に批判したけど。
ヒゲ:そうそう。この報道を聞いて、オレはキミと話をする気になったんだよ。アメリカを頼るに足りないと批判していたカナダのカーニー首相が、今回のイラン攻撃を支持したことで、オレは絶望していた。

ヒゲ:サンチェスは、ロシアのウクライナ侵略、イスラエルのガザ虐殺、アメリカのベネズエラ攻撃やグリーンランド領有をめぐる軍事的な威嚇、そして今回のイラン攻撃、これらすべては同根の国際法違反だ、と明言した。
メガネ:トランプは激怒して、スペインとのすべての貿易を止める、と脅しているね。
ヒゲ:サンチェスの立場は、その国が同盟国であろうがそうでなかろうが、原則的な立場は変えない、という確固としたものだと思う。彼はもちろん、イランの現体制の抑圧性は理解している。それも批判しつつなお、アメリカの暴力は許されるものではないと言っている。大事なのはさらなる外交努力、寄るべきは国際法、これしかないとオレも思うよ。
メガネ:高市首相も、サンチェス首相を見習ってほしいね。

2026年3月6日 ワーニャじいさん