メガネ: 今年は雨が多いねぇ。久しぶりに水元公園に来たよ。まだ梅雨明けではないけれど、とにかく雨は降ってないからね。
ヒゲ: 近くに住んでいるオレも久しぶり。気温も高くなくて、気持ちいいね。ところで、池の畔に咲いているこの花はキレイだね。ショウブやアジサイが終わって、いま花が少ないから、よく目立つなぁ。
メガネ: スマホで調べてみよう。「夏 水元公園 白い花」と。ええーと、いっぱいあるねぇ。これかな。ゼフィランサス! 園芸種みたいだね。
ヒゲ: なんとまあ便利。オレは相変わらずガラケーだからなぁ。
メガネ: 使いようによってはスマホは便利だよ。ところで、世田谷区が動き出したね、コロナ対策で。
ヒゲ: そうそう。政治家はアホばかりかと思っていたら、保坂さんのような政治家もいるんだ。PCR検査を徹底的にやるしかないとオレも思っていたよ。陽性の人は隔離して、陰性者で経済を回していくしかない。
メガネ: ニューヨーク市は1日に7万件も検査して、あのひどいコロナ禍を制圧したんだね。
ヒゲ: 東大名誉教授の児玉龍彦さんの協力を得ている。彼は国会で、切々と自説を訴えていたね。このまま放置したら、1ヶ月後には大変なことになると。数十ページもの提案書もかかえていた。
メガネ: なぜ政府は無視したのかな。
ヒゲ: 分科会の感染症専門家とは意見が違うんだろうね。彼らの古典的な対策で第一波は乗り越えられた。でも、その方策はそうそうは使えないよ。
メガネ: そうだね。経済を回していかなくてはならないからね。
ヒゲ: 人との接触を避ければ感染症は防げるよ。8割避けようと努力して第一波は防げた。でもこの方法は100年前と同じだよ。科学が進歩しているいま、他に方法があるはずじゃないか。
メガネ: 初期ならクラスター対策も有効だけどね。
ヒゲ: クラスター対策どころか、「Go to トラベル」で旅行に行きましょうと言ったんだよ、政府は。第二波の兆しがあるときに。しかも、2週間の前倒し! ほとんどの日本人は唖然としたはずだよ。
メガネ: 評判の悪いアベノマスクをさらに8千万枚配ろうとしたしね。反対が多くてさすがにこれは断念したようだけど。それにしても、なぜ政府はPCR検査を増やそうとはしないの? 100万人あたりの検査数が5902人で、215カ国中158位。セネガルやナミビアよりも低いレベルだそうだよ。これはワールドメーターという信頼できるウェブサイトの最新情報。
ヒゲ: 検査で陰性だったにしても、翌日には感染するかもしれない、というのが、一番の理由なのかなぁ。偽陰性者や偽陽性者が出る、というのも理由なのかも。感染症専門家にはこんな意見の人が多いみたいだね。とくに政府の分科会にね。
メガネ: 今度の新型コロナウイルスが厄介なのは、自覚症状のない人が多いということだね。そんな人たちが感染を広げている。
ヒゲ: だから、もうこの段階では、濃厚接触者の検査だけではダメなんだよ。休業や自粛の要請も限界がある。今までの方策は通用しない。世田谷区の「誰でも何度でも検査」の方向しかないよ。そして検査数を一桁増やす。ニューヨークや武漢では成功しているんだし。
メガネ: 保坂展人区長を応援しよう! 世田谷区方式が成功して、全国に広まることを祈るばかり。
2020年7月30日 ワーニャじいさん