■沖縄県庁前断食行動に連帯する東京行動―NO、1

先の戦争の激戦地となり多くの犠牲者がでた沖縄南部。その地に眠る遺骨をボランティアで39年間も収集してきたという具志堅隆松さん。彼は3月1日から沖縄県庁前で命がけのハンガーストライキを始めた。米軍辺野古基地のために、遺骨の混じる土砂を使うという防衛省の暴挙を止めるためだ。3月2日、衆議院議員会館では、宗派を超えた宗教者たち6団体が集会を開催、沖縄現地から具志堅さんの訴えもオンライン中継され、100人の参加者が聞き入った。

具志堅さんの訴えが流れた院内集会

日蓮宗の宗派でガンジーの非暴力直接行動の精神の下で行動する日本山妙法寺のお坊さんたち。国会前の平和運動の場でもおなじみだが、彼らはまた、団扇太鼓を叩きながら広島・長崎へ、あるいは福島へ、そして沖縄へと平和行脚の旅をする。沖縄行脚での偶然の具志堅さんとの出会いが、この東京での宗派を超えた宗教者による反対行動へとつながったそうだ。「日本兵を殺した米軍、75年後には、其の米軍の基地のために、今度はその遺骨が使われるのです。そのことを本土の遺族も知ってほしいのです。政治がどうのとか、基地に反対とかじゃなく、人としての尊厳のため、これは人間の心を失った行為ですから」とこの日、オンラインで具志堅さんは訴えた。

具志堅隆松さんのハンガーストライキへの決意書

■沖縄県庁前断食行動に連帯する東京行動―NO、2

ハチ公前

非常事態宣言下とは思えない「(コロナ前の)いつもの渋谷」といった光景が拡がるハチ公前広場で、沖縄県庁前断食行動に連帯する宗教者たちの2度目の行動が3月6日に開催。今回も一般市民含む100人余が参加、自前のプラカードを持つ人も多くハチ公前に並び立つ光景はなかなか壮観だった。今日で6日間の沖縄県庁前の断食を終えるという具志堅隆松さんのオンラインによるアピールが渋谷の街に響いた。「沖縄戦で亡くなった方の遺骨を探し、ご遺族に返したいと活動してきた。今はDNA鑑定で遺族のもとにお返しができるようになった。その鑑定作業は厚生労働省がやってくれる。だのに、防衛省はその遺骨のある土を辺野古基地建設に使うという。同じ政府のやることなのに、矛盾している。この遺骨は沖縄の人たちだけでなく、兵士として沖縄に来た本土の方のものも、さらに朝鮮の方のものも、米兵のものもあるかもしれないのです」と断食の疲れを見せず、非道ぶりを訴える声には力と思いがこもっていた。デニー知事も今日は顔を見せてくれ

「県民の深い思いを行政に反映できるよう努力したい」と述べたとのことだった。「まだまだ行動は続きます」と日本山妙法寺の武田上人が静かな決意を込めて語り、協力を訴えた。

ハチ公前2

 

4月21日にはヤマトの4つの市民団体が政府交渉をし、北上田毅さん(沖縄平和市民連絡会・元土木技術者)具志堅隆松さん(沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表)の講演もユーチューブで発信される。

URL:https://youtu.be/endRABhgnA4