韓国の市民団体から連帯アピールが届いた2022年4月19日の「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動」の国会議員会館前の集会。900人が参加した

「戦争法」とも呼ばれる「安保法制」が強行的に可決されて以来、可決日の19日に開催されている総がかり行動呼びかけの19日行動、私は不参加だったが、この日(2022年4月19日)に韓国の地でも連帯しての19日行動が初開催かつ継続表明されたと聞き、嬉しい驚きだった。首相だった時の安倍さんは、異様なほどの韓国バッシングに狂奔し、それに染まる人たちも増えてしまったが、韓国の市民団体と日本の総がかり行動との関係はそれとは違っていた。韓国のキャンドル革命で使ったライトが海を越えて届けられ、私たちは集会で使ったし、韓国の市民運動で歌われたという歌「真実は沈まない」は19日行動の定番歌だった。そんな世の動きとは逆な交流がコロナで絶たれていたけれど、無事、復活に胸に灯りがともったような思い。韓国は僅差とはいえ保守政権誕生だし、この国の危なさときたら底なしの感がある。共にその存在に力を貰いあい、知恵を絞り大きく育ってくれればと願う。

写真は2019年?だったか来日し「NO安倍!」を掲げて官邸前集会で発言する韓国の市民団体メンバー。韓国10万人集会に総がかり行動メンバーが海を越え参加、連帯挨拶をしたこともあった。

4月の19日行動に届いた「平和の声を上げるために 国会議員会館前に集まられた日本の市民の皆さまに送るメッセージ」全文

本日4月19日、韓国の市民団体と宗教団体が共にする<日韓和解と平和プラットフォーム韓国運営委員会>は日本大使館前に集いました。平和憲法改定に反対し、反戦と平和の声を上げておられる日本の皆さまと共に歩んで行くためです。「19日行動」が第77回を迎える今日、韓国の市民たちも毎月、日本の市民たちに連帯し、「19日行動」を展開していくことを宣言しました。日本の平和憲法を守ることは日本の市民だけの問題ではないからです。
わたしたちは平和憲法の破壊をもくろむ動きが急速に強化されている日本の状況を注意深く見守っています。敵基地攻撃能力保有の検討と防衛費引き上げ、「今年のテーマは改憲」と公言するなどの「戦争の可能な国づくり」は共に生きていくアジア市民たちの平和を脅かしています。韓国の状況もまた異なるところはありません。5月になれば、新しい政府が動き出しますが、尹錫悦新大統領は候補であった時期から韓米日同盟と軍事協力などを強調していました。対話と協力を強調する、これまでの韓半島平和プロセス推進の路線とは異なる大きな変化が起こるであろうと予想されます。韓半島がまた再び戦争と葛藤の空間となること、また共に生きていくアジアの市民たちの平和にとって脅威となって行くことでしょう。
東北アジアの平和の実現のために連帯することが韓日の市民社会の共通の課題であることをさらに一層実感するこの頃であります。そのような中で、日本におられる皆さまが今、このように平和の声をあげることは、韓国にいるわたしたちにとってこれ以上ない大きな励ましであり、力となります。去る2015年から、いやそれよりもはるか以前から全国各地で平和の声を上げながら、行動してこられた皆さまに熱い感謝と敬意をもってご挨拶いたします。
2015年に「19日行動」を宣言された日本の皆さまは、「我々は人々の力を信じ、希望をもって前進します。全世界の人々のいのちのために、平和のために」と叫ばれました。どのようなこころで19日行動を始められたことか、そして今日まで続けてこられたかについて思いめぐらしてみますと、わたしたちの心に大きな感動が湧いて来ます。韓国にいるわたしたちも皆さまと共に「人間の力を信じ、希望をもって前進」していくべきです。今日のこの日を契機としてさらに一層互いの連帯を強め、東北アジアの平和と共生のために共に闘って行きましょう!

2022年4月19日 <韓日和解と平和プラットフォーム韓国運営委員会>一同