新宿東南口前の広場には1本だけ大きな樹があるが、今日11月18日の午後はそのまわりにアラブ系の人と日本の人だけでなく、色々な国の人の姿があった。

東南口広場の大きな樹のまわり

日本語と英語で交互に、イスラエルの殺傷武器で命を失った人たちの名前と年齢が読み上げられる。希望する人がスタッフから赤い筆を渡してもらい、地面に置かれた白い布の上に屈みこみ赤い涙を1人1つ、描いていく。

始まったのは午後2時。

まだ開始されたばかり

子どもも参加していた

赤い涙を描く人の列は途切れることなく続き、とても静かな時間が流れていくうちに、白い布が埋まっていった。

2時間後の4時過ぎた頃には、ほぼ白い紙は「赤い涙」で覆われていた

イスラエル大使館前での座り込み、地元などでの街宣、それにデモにも行ったが、いちばん「命」に向き合わせてくれたのが、このアクションだった。
こういう伝え方があるのだと気付かされた。

★新土さんのこと。
この「赤い涙」を呼びかけたのは「#パレスチナを生きる人々を想う学生若者有志の会」という名前の会で、その主要なメンバーは「新土」さんという青年。イスラエル大使館に抗議に来た若者たちに声をかけてその会を立ち上げたとどこかで読んだ。

彼にはじめて会ったのは、そのイスラエル大使館に抗議に行ったときで、その時、8月までパレスチナに居たこと、自らが白血病の治療中であること、そしてこの戦争終結を願い「ハンガーストライキ」をしていることなどを発言していて、強く印象に残った。私もその時に、自分の祖父母がクリスチャンであり、キリスト教にはあのような残虐な行為を容認する教えではないはずなど発言したかと思う。

そんなことで、2度目に参加したのは、イスラエル大使館前での「ダイイン」の日で、彼のほうから「こんにちは」と声をかけられたので「身体は大丈夫?」など話した記憶がある。

10月14日 イスラエル大使館前のスタンディング ハンストをしつつ参加していた新土さんが発言

10月27日 イスラエル大使館前の抗議のダイイン こうしたダイイン抗議は、今、世界中で行われている

そのあと、渋谷ハチ公前で、「パレスチナを想う」行動したようで、私たちも地元で連帯のスタンディングをした。

11月12日 渋谷駅での「パレスチナを想う」行動 左側の青年が新土さん

11月12日 それに連帯しての地元王子駅でのスタンディング

そのあと彼は、総がかり行動の国会前での「19日行動」や「パレスチナに平和を!緊急行動」で、ガザで生まれた女性の通訳や自らの発言をするなどしている。また、今度の土曜日に、再び「Tears for Gaza― ガザに涙を」するとのことで、新土さんのツイッターには以下のように書かれている。

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【拡散希望】します。
『赤い涙』の行動を再び行います。
Jewish Voice for Peaceと繋がりができたため、世界のいくつかの都市で、同時多発的に行います。
東京は11月25日渋谷です。
死傷者は増えつづけています。一人一人名前を呼び、赤い涙を描きます。
何度でもおこし下さい。
・・・・・・・

行こうかな?と思っている。