5年前、揺れる国会―15年安保の日々を、このブログに掲載させてもらった。安保法制が強行採決された9.19で投稿は止めたが、安保法反対を呼びかけた「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会(通称・総がかり行動」

はその後も解散することなく、今も行動を続けている。その5年間に「モリ・カケ・桜」と不祥事もたくさん、平成の治安維持法と言われた共謀罪の強行採決、安倍元首相による改憲策謀など、いろいろあったから、私の国会詣では変わらなかった。総がかり行動の定例集会としては、強行採決のあった19日にちなみ、毎月19日の行動はコロナで中止の20年4.5月以外は継続されてきた。

猛暑の8月、敵基地攻撃能力を持とうなどと言い出した戦争大好き安倍政権への野党議員らの批判に続き、コロナ勃発で顕在化した貧困・格差・いのちが選別される現状を反貧困ネットワークの瀬戸大作さんが登壇、「弱い人が死んでいくのを、このまま見過ごしていいのか!」と現場を知る者ならではの迫力で訴えた。

瀬戸大作さん

地方から東京に仕事を求め出てきても、非正規の仕事しかなく、住まいはないまま寮暮らしをし、コロナで職と住を同時に失うと路上に出るしかない人たちがいる。技能実習生として来日し、コロナで仕事を失い、帰国するお金もない、病気になっても治療費がない外国の人たちの窮状もある。「死にたくはないけれど、このままでは死んでしまう」というこうした人たちからのSOSが毎日のように入ると語った。まず会って、食事とその日泊まれる宿を探し、必要な人には住まいと生保取得まで付き合う。その生活保護の取得、きちんと出来ている自治体もあるし、そうでないところもある(無料低額宿泊所?―無料ではなく生保で出るお金は10万円代で、その宿泊所で取られるお金は7万なにがしーのようなところへの入所を生保申請の条件にする自治体もある)。あなたの住んでる自治体はどうなのか、あの竹中平蔵のパソナに持っていかれてないか、ちゃんと調べて、などなど・・。

瀬戸さんたちは、こうした具体的なお金を伴う援助をしているわけだが、その費用は、民間、つまり私たちのような人から募り、約9000万あるそうだが、直ぐに限界がくる。公的援助をと国に交渉したそうだが、

この現実を招いた張本人たちが動くだろうか?

1か月後の9月19日は、強行採決から5年目、同時に安倍晋三さんが首相官邸から去って初の集会だった。しかし、一難去ってまた一難ではないが、次期首相は、安倍政権の継承を掲げた人物とあって、この総がかり行動はこれからも続けると宣言があった。

国会正門前に3500人 2020年9月19日