庭の片隅に出ていた「フキノトウ」。刻んで味噌汁に入れ、春の香りで英気を貰い「オリンピック災害」おことわり連絡会主催のJOCアクションに行ってきた。

2021年のフキノトウ

「オリンピック・パラリンピックは、それ自体が、セクシズムであり、ナショナリズムであり、優生思想であり、人種差別であり、能力主義・競争主義であり、自然・環境破壊、金持ちのためのジェントリフィケーション、ミリタリズム、警察国家、監視社会化、人権侵害、祝賀資本主義…なのであり、私たちにとっては「災害」でしかありません」と書かれた案内のメール。今更だが、なるほど!と思い今回は参加することに。このグループの人たちが、女性蔑視の森発言以前から、ずっと「オリンピックはいらない」と活動をしていたのは、知っていたが、参加するまでには至らなかった。だが、コロナ禍は収まらないのに、オリンピックを止める気配はなく、そこに森発言が飛び出し、後継者選びの不透明さ、3.11を思い出す地震も起こりで、これはやっぱり行かなくては!の思いを共有する友人らと誘い合わせての参加。場所は銀座線の「神宮前」から10分ほどのJOC(東京オリンピック委員会)前。

NO!Olympics JOC前で

100人ほどの参加者のなかの幾人かがトーク。長野から鵜飼哲さん、福島県郡山で反原発とオリンピック反対の街宣行動をこの日に行ったグループからの音声中継も流れた。鵜飼哲さんは「父(森元首相)の不祥事を娘(橋本聖子元大臣)が尻ぬぐい」と指摘していた。参加者からのアピールの途中で「JOC敷地内には入らないように」と背広姿の男性が度々の注意。それでは、と逆にJOCの建物の芝生エリアに皆で次々を入ることが提案された。そこの場所で、マイク付きで歌う人あり、主催側が用意していた食事を座り込んで食べる人ありなどの光景があっという間に出現!

警官に囲まれても歌い続ける人、食べる人、テントを持ち込む人も

JOC側の要請で、たちまち警官が多勢で現れ、少しの混乱はあったが、再びトークでつなぎ、集会は無事、終了。その後は、3月25日からは聖火リレーも始まるということで、緊急申し入れの署名を渡そうとしたが、抗議文は一切、受取らないという方針ということで、その場で読み上げてこの日は解散となった。

JOC正面玄関前・緊急署名を渡そうとしたが、JOC側は受取らず

この場所は、かつての明治公園があったところ。明治公園は、万単位の大規模な集会に使われたものだった。その面影はすべて消し去られた場所での2時間の抗議だった。