2024年1月9日、知と文明のフォーラムの顧問でもあります大内秀明先生が逝去されました。享年91歳。謹んでお悔やみ申し上げます。
大内先生はマルクス経済学の研究でご著名ですが、いっぽう宮沢賢治とウィリアム・モリスに傾倒され、ふたつの領域を柔軟に往還されました。「芸術をもて、あの灰色の労働を燃やせ」という宮沢賢治の言葉を念頭に、労働の意味を問い直されたのでした。そして、後期マルクスの真の後継者はエンゲルスではなくモリスであると、『ウィリアム・モリスのマルクス主義』(2012年/平凡社新書)を上梓されました。
当フォーラムでは、2009年1月24・25日に大内先生をお招きしてセミナーを開きました。テーマは「人間にとって労働とはなにか――ウィリアム・モリスから宮沢賢治へ」です。以下はそのセミナーの報告です。誠実で、飾ることのない大内先生を偲びたいと思います。
第11回セミナー 2009年1月24・25日 | 知と文明のフォーラムⅡ (chitobunmei.com)
2024年1月11日 森淳