知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。
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おいしい本が読みたい

おいしい本が読みたい●第二十五話   さらば「銀河不動産」

おいしい本が読みたい●第二十五話    さらば「銀河不動産」 「銀河不動産」、へんな名前だが実在の不動産屋である。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』から名を借りたらしい。もちろん部屋の斡旋を生業とする。儲かっているかどうかは知ら …

おいしい本が読みたい●第二十四話    亡き恩師へ

おいしい本が読みたい●第二十四話      亡き恩師へ   フランスの文豪バルザックの作品に『風流滑稽譚(コント・ドロラティック)』という、ラブレーを髣髴とさせる、おおらかにエロチックな物語集がある。古めかしい言い回しと …

おいしい本が読みたい●第二十三話   ある人生

おいしい本が読みたい●第二十三話    ある人生   世界の数十億のなかから、偶々つまみ上げたひとつの人生。おそらく、どこにでもある人生。ほかのどれと交換してもいい人生。少なくとも原作者は、そういうニュアンスの …

おいしい本が読みたい●第二十二話   夢見る力

おいしい本が読みたい●第二十二話      夢見る力 プロボクシングが斜陽になって久しい。かつてあれほど華やかなスターを輩出したジムも、閑古鳥の鳴いているところが大半である。そのわりにジムの数だけは、けっこうある。いかに …

おいしい本が読みたい●第二十一話   在日の…  

おいしい本が読みたい●第二十一話    在日の…   「子供のころは、毎日毎日、ニワトリの卵を売って歩いていたな、アボジに仕事がなくてさ。あのころは、せつなかったよ」。いつか仕事の後で、ふだんは茶目っ気たっぷりの朴さんが …

おいしい本が読みたい●第二十話   怒れる若者

おいしい本が読みたい●第二十話   怒れる若者 若者相手の仕事をしていると、ときに望外の収穫を手にすることがある。そんな機会は年を追うごとに少なくなっていることは紛れもない。しかしやはり、たまさか訪れてくれる、ありがたい …

おいしい本が読みたい●第十九話  セリーヌ VS 隆慶一郎

おいしい本が読みたい●第十九話   セリーヌ VS 隆慶一郎 昨夜遅く、“学生さん”が逝った。享年六十一。ゆえあって本名は明かしかねる。といって、著名人だからというわけではない。ほぼ九分九厘、わたしたちと同じように、彼は …

おいしい本が読みたい●第十八話   イスラームを通して見る世界

おいしい本が読みたい●第十八話   イスラームを通して見る世界   日経新聞の読書欄に、歴史学者成田龍一のいくらか自虐めいた一文がのっていた。アナール派の泰斗マルク・ブロックから刺激を受けて、かつて自分たちも感性の歴史を …

おいしい本が読みたい●第十七話  踊る女と描く男

おいしい本が読みたい●第十七話   踊る女と描く男                     梶山季之の純文学作品と聞いて、おやっと思う人は多いだろう。そう、相応の年配者にとって梶山は、宇野、川上とともに官能小説の御三家と …

おいしい本が読みたい●第十六話   昔のブラジルから本が届いた

おいしい本が読みたい●第十六話    昔のブラジルから本が届いた    いつ頃から興味をもったのか、何のきっかけでそうなったのか、自分でもよくわからないのだが、気がついてみたら机の周りに何冊か、こっちを見てごらん、と言わ …

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