知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。
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年別アーカイブ: 2010年

北沢方邦の伊豆高原日記【91】

早々と落葉したクヌギ類の裸の枝々のあいだに、青々とした海を遠い背景に、まだ厳冬ではないと葉叢をつけているミズナラやコナラの樹々が、黄色く、あるいは赤茶けて油彩の絵のような風景をつくりだしている。傾いた陽射しを浴びて、コガ …

おいしい本が読みたい●第十八話   イスラームを通して見る世界

おいしい本が読みたい●第十八話   イスラームを通して見る世界   日経新聞の読書欄に、歴史学者成田龍一のいくらか自虐めいた一文がのっていた。アナール派の泰斗マルク・ブロックから刺激を受けて、かつて自分たちも感性の歴史を …

楽しい映画と美しいオペラ―その34

        現代に息づくバッハとモーツァルト              ―アーノンクール最後の日本公演    現在の古楽隆盛の礎を築いたのは、オランダのグスタフ・レオンハルトとオーストリアのニコラウス・アーノンクール …

北沢方邦の伊豆高原日記【90】

樹々は半ば葉を落としたが、わが家の雑木類はまだ褪せた緑から黄や橙と、日差しに映えて微妙な彩りをみせる。昨日は青木やよひの一周忌で花などをいただいたが。あの数日のことをありありと思い浮かべると、あっという間に一年が過ぎたと …

北沢方邦の伊豆高原日記【89】

秋が深まってきた。雑木類も、すでに散りかけた黄葉やら、くすんではいるがまだ緑の葉をつけた樹やら、多様な色合いをみせ、裏の森では、ハゼの木があざやかな鮮紅色でたたずむ。枯れはじめた芝生の片隅に、サフランが10個ほど群れて咲 …

第17回セミナー/シンポジウム 2010年10月30日

〈「生殖革命」と人間の未来2〉 パネリスト:江原由美子、長沖暁子、中嶋公子 司会:石田久仁子 10月30日、知と文明のフォーラム、日本女子大学女性キャリア研究所、日本女子大学人間社会学部文化学科の共催による標記シンポジウ …

北沢方邦の伊豆高原日記【88】

日に日に秋の気配が深まっている。モズたちがあちらこちらで高鳴きし、縄張りを宣言している。季節にはともに暮らした雌と雄も、秋からは袂を分かち、それぞれ競合する。つぶらな瞳のかわいい鳥たちなのだが肉食性の猛禽であり、冬、餌が …

楽しい映画と美しいオペラ―その33

         衝撃的な〈日本の美〉                ――東京国立近代美術館「上村松園展」  今回のテーマは日本画家の上村松園で、映画ともオペラとも関係はない。しかし背景となるドラマ性において、松園の絵は …

おいしい本が読みたい●第十七話  踊る女と描く男

おいしい本が読みたい●第十七話   踊る女と描く男                     梶山季之の純文学作品と聞いて、おやっと思う人は多いだろう。そう、相応の年配者にとって梶山は、宇野、川上とともに官能小説の御三家と …

北沢方邦の伊豆高原日記【87】

青木の書斎の横に植えられたキンモクセイが満開で、家中にむせるほどの香りがただよう。表を歩けばいたるところの樹木で、伊豆高原中がキンモクセイの香りに包まれている。遅れていたススキの穂も満開で、遠く去った仲秋の名月を懐かしん …

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