知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。

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おいしい本が読みたい●第七話   時代小説がんばれ

おいしい本が読みたい●第七話   時代小説がんばれ  じつは時代小説ファンである。とりわけ藤沢周平には目がない。だから彼の衣鉢をつぐと目される寡作の乙川優三郎も愛読する。このニ作家に熱いまなざしを注ぐのファンは少なくない …

北沢方邦の伊豆高原日記【37】

雨上がりの冷たい朝、まだ空を蔽う灰色の雲を背景に、庭の樹々や繁みに小鳥たちが舞う。コガラやヤマガラ、シジュウカラやゴジュウカラなどのガラ類だけではなく、メジロやホオジロ、あるいはキビタキなど多種の鳥が入り交じる。かつては …

北沢方邦の伊豆高原日記【36】

「新春」というには寒さもきびしい正月であった。いうまでもなく旧暦では元日は2月の中下旬(今年は早く、7日である)で、陽光も明るく、春のきざしに溢れているがゆえに新春なのだが。 枯葉の山をツグミがつつき、葉を落した雑木の枝 …

北沢方邦の伊豆高原日記【35】

 枯葉の舞いのなかで、庭の隅に張られたいくつかのクモの巣が風にゆれて光り、中心では、ジョロウグモがまだ寒さに耐えて頑張っている。夕べの紫色の海に、イカ釣り漁船の漁り火がまたたく季節となった。真冬にかけて、夕暮れの美しい日 …

北沢方邦の伊豆高原日記【34】

急に秋が深まった、というより初冬がやってきたため、めずらしく伊豆高原の紅葉が美しい。朝夕の気温差の少ないこの地は、樹々はあまり紅葉することなく、枯葉色のまま落葉する。しかし今年は、雑木類の黄葉が鮮やかに、ハゼやウルシの紅 …

楽しい映画と美しいオペラ――その8

モーツァルト・オペラの極北――ザルツブルクの『フィガロの結婚』  2006年はモーツァルトの生誕250年ということで、世界中のコンサート会場に彼の曲が溢れかえった。前年12月31曰のべルリン・フィルのジルベスター・コンサ …

北沢方邦の伊豆高原日記【33】

季節の移り変わりが早い。多忙だったせいもあるかもしれないが、樹々が色づきはじめ、モズの高鳴きが森に木魂し、澄み渡った空に秋らしい陽射しがまばゆい、といった典型的な「日本の秋」はほとんどなく、夏が終わったと思うや、すでに肌 …

第7回セミナー 2007年10月13・14日

性差とジェンダー2――脳の性差および文化と思考の問題/アメリカ先住民女性の文学とジェンダー 講師:北沢方邦、青木やよひ、杉山直子

楽しい映画と美しいオペラ――その7

イングマール・ベルイマン追悼――『ファニーとアレクサンデル』  7月30日、ベルイマンが死んだ。スウェーデンの映画監督、イングマール・ベルイマンである。1960年代の後半に学生時代を過ごした私たちには、心に強く残る映画監 …

おいしい本が読みたい●第六話    師匠はつらいよ

おいしい本が読みたい●第六話    師匠はつらいよ   出藍の誉れ、一将功なりて万骨枯る、どっちが好みの表現かと聞かれたら、わたしは後者だ。だから、四方田犬彦『先生とわたし』(月刊新潮三月号)のような作品を読むと、ちょっ …

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