知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。
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北沢方邦の伊豆高原日記

北沢方邦の伊豆高原日記【55】

今年は春が早い。ウメは白梅・紅梅ともに散り、緋寒桜や河津桜は満開だという。ツツジの根元のヒアシンスがいっせいに背を伸ばし、いまにも濃い紫の花を咲かせそうだ。 例年通り厳冬期だけ、朝食のリンゴの芯や皮をヒヨドリたちにだして …

北沢方邦の伊豆高原日記【54】

白梅は満開、紅梅も五分咲きとなり、むらがるメジロたちの羽根の鴬色が陽光に映える。苔の絨毯の合間に群生するスイセンも咲き、あたりに強い野生の芳香を放っている。今年は、立春の名にふさわしい春のきざしに満ちた日々である。 ダヴ …

北沢方邦の伊豆高原日記【53】

各地この冬一番の冷え込みとのこと、わが家北側の日蔭に、この冬はじめて霜柱が立つ。しかし陽射しは日々まばゆさを増し、早咲きの白梅の小さな花々がもう五分咲きとなり、メジロたちが逆さになって蜜を吸っている。 ガザの大量殺戮  …

北沢方邦の伊豆高原日記【52】

元日の朝、少なくとも伊豆は晴れて穏やかな陽射し、海上に波もなく、さすが航行する船舶もなく、漁船の影もない。 窓ガラスにリボンを垂らすようになってから、鳥の衝突事故はなくなっていたのだが、今朝大きな音を立ててコジュケイがぶ …

北沢方邦の伊豆高原日記【51】

数日の強い風で、残っていた紅葉や黄葉もすっかり散り尽くした。そろそろ食べ物も少なくなってきたと思い、オウ・リング・テストに不合格だったミカンの実(無農薬を売り物のなかにも、ときおり混じっている)を輪切りにし、葉の落ちた枝 …

北沢方邦の伊豆高原日記【50】

夕景色がきわめて美しい季節となった。ほとんど葉を落したわが家の雑木の枝々が、朱鷺色に染まった空に、レース細工に似た繊細な影を刻み、まだ葉を残した遠くの樹々の、残照に輝く葉叢の赤黄色と鮮やかな対照をつくりだす。急速に日が沈 …

北沢方邦の伊豆高原日記【49】

澄み切った空に木枯らしが吹く日は、伊豆高原名物の落ち葉吹雪が舞う。しかしこうした日は、あくまでも蒼い海に大島が浮かび、波打ち際に白く、波頭が寄せるのが肉眼でさえも見ることができる。わが家の雑木の枝々のあわいから、遠く霞む …

北沢方邦の伊豆高原日記【48】

前夜、木枯らしとまではいかないが、かなりの風が吹き、庭の落葉の散乱が、晩秋の弱い陽射しを浴びている。散りかけたカキの葉の赤みがかった鮮やかな黄色の上方に、まだ青みを残すクヌギの枝越しに、碧玉の海がひろがり、梢ではモズが誇 …

北沢方邦の伊豆高原日記【47】

緑の葉叢から鬱金色のキンモクセイの花が溢れている。今年は一週間ほど花期が遅れたようだ。9月末から急に寒気が訪れたというのに。 カミさんの書斎の窓を開けておくと、その横にのびた枝々から馥郁とした香りが入りこみ、家中にただよ …

北沢方邦の伊豆高原日記【46】

夜半、コオロギの涼しい音色に目を覚まし、しばし聴き惚れた。寝室の隣のトイレからである。翌日から毎夜、キュウリの薄切りをトイレの絨毯にだしておくことにした。柔かな部分だけを齧るらしく、その緑の残骸が朝の光に映える。 だが昨 …

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