知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。
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北沢方邦の伊豆高原日記

北沢方邦の伊豆高原日記【45】

まだ蝉の声がかまびすしいが、陽射しは短く、乾いた風は涼しい。夜、虫の音に耳を傾け、秋の訪れを実感するが、年々虫の種類が少なくなっていくような気がする。マツムシやクツワムシの音は絶えて久しいが、今年はまだ、家のまわりでカネ …

北沢方邦の伊豆高原日記【44】

立秋が過ぎ、テッポウユリの季節となった。満月の露台に坐し、すだく虫の音に耳を傾けながら、青白く映えるその花を愛で、高貴な香りを楽しむのは、このうえない贅沢といえよう。残念ながら長くつづく日照りのせいらしく、今年は香りが薄 …

北沢方邦の伊豆高原日記【43】

東京は連日猛暑日のようだが、こういう日は伊豆高原は涼しい。海風が樹間を吹きぬけ、部屋にさわやかな海の使信を届けてくれる。はるか海上に大島の岬が見え、大型・小型の船が行き交っている(大島の見えない日は湿度が高く、30度を超 …

北沢方邦の伊豆高原日記【42】

梅雨明けとしか思えないような晴れた日がつづく。東京は連日真夏日のようだが、こちらも連日27・8度の気温に高い湿度で真夏を実感する。 ヴィラ・マーヤの庭園にヤマユリが咲き乱れはじめ、特有のむせるような芳香があたりにただよう …

北沢方邦の伊豆高原日記【41】

事情があって二ヶ月ほど休筆しているあいだに、すっかり季節が変わってしまった。ホトトギスのけたたましい鳴声も間遠になり、梅雨時を香らせる、ヤマボウシやウノハナ(ウツギ)、あるいはエゴノキなどの白い花々、蔓草だが甘い強烈な香 …

北沢方邦の伊豆高原日記【40】

ソメイヨシノはかなり散り、満開時の華やかさはないが、ヴィラ・マーヤの裏庭の白山桜をはじめ、山桜がその盛りを迎えている。みずからの若葉や芽吹きはじめた雑木の狭緑を背景に、裏山のそこここに白い泡のように天空に盛りあがる花々の …

北沢方邦の伊豆高原日記【39】

三原山内輪山の冠雪も消え、陽射しはうららかなのだが、大気はまだ冷たい。今年は数週間遅いが、淡い色の紅梅と大きい花の白梅がいまを盛りと咲き、メジロの群れを呼び寄せている。夕暮れ時、ヴィラ・マーヤの庭に、やや大きめのタヌキが …

北沢方邦の伊豆高原日記【38】

数日まえ、夜中雨が降りつづいたが、明け方から霙まじりの雪となった。低気圧が去り、この二・三日、澄みきった青い空を背景に、まばゆいばかりの陽の光を受けて大室山が白銀に輝いている。東に目を転ずると、大島の三原山内輪山が、同じ …

北沢方邦の伊豆高原日記【37】

雨上がりの冷たい朝、まだ空を蔽う灰色の雲を背景に、庭の樹々や繁みに小鳥たちが舞う。コガラやヤマガラ、シジュウカラやゴジュウカラなどのガラ類だけではなく、メジロやホオジロ、あるいはキビタキなど多種の鳥が入り交じる。かつては …

北沢方邦の伊豆高原日記【36】

「新春」というには寒さもきびしい正月であった。いうまでもなく旧暦では元日は2月の中下旬(今年は早く、7日である)で、陽光も明るく、春のきざしに溢れているがゆえに新春なのだが。 枯葉の山をツグミがつつき、葉を落した雑木の枝 …

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