年別アーカイブ: 2011年
北沢方邦の伊豆高原日記【97】
2011年3月17日 北沢方邦の伊豆高原日記
三月も半ば過ぎだというのに、真冬並みの寒さである。被災者のみなさんにはほんとうにお気の毒だが、この冬型の気圧配置とその強い北西の季節風のお蔭で、壊滅的な福島第一原発から漏れている放射能の大半は太平洋に吹き散らされているは …
おいしい本が読みたい●第十九話 セリーヌ VS 隆慶一郎
2011年3月2日 おいしい本が読みたい
おいしい本が読みたい●第十九話 セリーヌ VS 隆慶一郎 昨夜遅く、“学生さん”が逝った。享年六十一。ゆえあって本名は明かしかねる。といって、著名人だからというわけではない。ほぼ九分九厘、わたしたちと同じように、彼は …
楽しい映画と美しいオペラ ― その36
2011年2月28日 楽しい映画と美しいオペラ
劇的迫力に満ちた4時間 ― ベルリオーズ『トロイアの人々』 1月から2月にかけて立て続けに珍しいオペラを観た。マスカーニの『イリス』(1月30日、東京芸術劇場)、シューマンの『ゲノフェーファ』(2月4日、新国立劇場中ホ …
北沢方邦の伊豆高原日記【96】
2011年2月24日 北沢方邦の伊豆高原日記
庭のいくつかの水仙の群落が花盛りである。数本を切って花瓶に挿しておいたが、野生の花のあまりにも強烈な香りが室内に充満し、酔いそうなほどだ。早咲きの梅はすっかり散ってしまったが、ウグイスの初鳴きはまだである。 中東「近代化 …
北沢方邦の伊豆高原日記【95】
2011年2月12日 北沢方邦の伊豆高原日記
昨日は氷雨から雪、今日は牡丹雪から雨と、満開の紅梅を背景に、久しぶりに本格的なお湿りである。ホピのシャボテンを出しておく。ホピは伊豆と北緯35度と緯度は同じだが、海抜2,000メートルの高原で、はるかに寒さきびしく、雪が …
北沢方邦の伊豆高原日記【94】
2011年1月30日 北沢方邦の伊豆高原日記
満開の早咲きの白梅に隣りあう遅咲きの紅梅がほころびはじめ、メジロたちを引き寄せている。裏の小道ででかさこそと音がする。人が歩いているかと窓から覗くと、ツグミが落ち葉を掻きあげながら、隠れている虫をついばんでいる。昨日分譲 …
北沢方邦の伊豆高原日記【93】
2011年1月19日 北沢方邦の伊豆高原日記
美しい冬の日々がつづく。陽射しを浴びた裸の樹々の彼方、海も島影も青く、大島の断崖に砕け散る白い波頭も、肉眼でみることができる。乾燥しきっているので、庭の苔莚もすっかり黄色くなっている。 ホピ通信 ホピの今井哲昭さんから …
楽しい映画と美しいオペラ―その35
2011年1月13日 楽しい映画と美しいオペラ
日本映画の最高傑作『浮雲』 ―高峰秀子を追悼する 昨年の暮れ28日に高峰秀子が亡くなった。享年86歳。歳に不足はないが、私の心の奥深くに生き続けている数少ない女優のひとりである。心より哀悼の意を表し …
北沢方邦の伊豆高原日記【92】
2011年1月3日 北沢方邦の伊豆高原日記
いつも朝雲にさまたげられてきたが、今年は雲ひとつない快晴で、2階の書斎から大島の三原山の左肩から昇る荘厳な初日の出を望むことができた。何十年ぶりである。われわれの祖先がつねにそうしてきたように、思わず合掌し、柏手を打つ。 …



