知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。

ブログ

フォーラムをめぐる人々ー片岡みい子さんご逝去

片岡みい子さんご逝去 2017年2月7日、当フォーラムの運営委員、片岡(正垣)みい子さんが逝去されました。67歳。謹んでお悔み申し上げます。片岡さんは当フォーラム発足時からのメンバーで、ブログの立ち上げから数年にわたる管 …

フォーラムをめぐる人々ー篠原一先生ご逝去

篠原一先生ご逝去 2015年10月31日、政治学者の篠原一(しのはらはじめ)先生が逝去されました。90歳。謹んでお悔み申し上げます。先生は西欧政治史研究のかたわら、多くの市民運動に携わられ、「丸山ワクチン患者・家族の会」 …

フォーラムをめぐる人々ー坂本義和先生ご逝去

坂本義和先生ご逝去 2014年10月2日、政治学者の坂本義和(さかもとよしかず)先生が逝去されました。87歳。謹んでお悔み申し上げます。日本における国際政治学の開拓者であった先生の平和主義は、現実を冷徹に見据えた、まこと …

楽しい映画と美しいオペラ――その71

愛と夢の映画、スパイスは狂気と哀しみ――人生を歌う『ラ・ラ・ランド』 エンディングに流れた、哀愁に満ちたピアノのメロディーが、まだ頭のなかに響いているような気がする。左隣の若い女性も、右隣の中年の女性も、ハンケチで目をぬ …

楽しい映画と美しいオペラーーその70

愛の概念の地平を広げる——『キャロル』と『リリーのすべて』 2016年に上映された映画のベストテンが発表された。権威があるのは「キネマ旬報」であろうが、「スクリーン」の洋画ベストテンには深い感慨を覚えた。10本のうち7本 …

楽しい映画と美しいオペラ――その69

敵討ちを超える普遍的心性――文楽 通し狂言『仮名手本忠臣蔵』 加藤周一は日本人の行動パターンを批判して「忠臣蔵症候群」と評したことがあった。たいしたことはない目的にも関わらず、徒党を組んで盲目的に邁進する姿勢を揶揄したの …

楽しい映画と美しいオペラ――その68

革命を予感させる放蕩者――北とぴあの『ドン・ジョヴァンニ』 悲劇的な未来を予感させる暗く重厚な響き。一転、曲調は軽快味を加えて、そのあと明と暗は絡まりあいつつ、レポレロの最初のアリアに引き継がれる。『ドン・ジョヴァンニ』 …

楽しい映画と美しいオペラ――その67

サスペンスフルな不条理劇――深田晃司『淵に立つ』 両親と娘の三人が朝の食卓を囲んでいる。妻と娘は神に祈りを捧げているので、キリスト教の信者だと分かる。夫はそれを意に介することなく、すでに食事を始めている。次の場面は夫の作 …

楽しい映画と美しいオペラ――その66

象徴性に溢れた名舞台――二期会の『トリスタンとイゾルデ』 『トリスタンとイゾルデ』第2幕の劇的な幕切れ。私は拍手をすることができなかった。できなかったというより、拍手を忘れた。あるいは忘れるくらい呆然自失の状態に連れてい …

楽しい映画と美しいオペラ――その65

誰が『ローマの休日』を書いたのか――『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』 8月16日にNHKBSで放映された『ジョニーは戦場に行った』は、アメリカの名脚本家、ダルトン・トランボの唯一の監督作品である。名画にはいい脚本 …

« 1 17 18 19 25 »
PAGETOP
Copyright © 知と文明のフォーラムⅡ All Rights Reserved.