楽しい映画と美しいオペラ――その53
2014年9月11日 楽しい映画と美しいオペラ
祈りを心で体感する――『大いなる沈黙へ――グランド・シャルトルーズ修道院』 修道院とはいかなる所か、そんな興味を抱いて映画を観に行った。ところが、観はじめて程なく、そのような俗な興味は難なく霧消してしまった。この映画は、 …
楽しい映画と美しいオペラ――その52
2014年2月3日 楽しい映画と美しいオペラ
音楽の真摯な探究者――クラウディオ・アバドを追悼する 昨年の私の音楽体験で最大の痛恨事は、クラウディオ・アバドを聴けなかったことである。アバドが指揮するはずであったルツェルン音楽祭管弦楽団演奏会のチケットを買ってあったの …
楽しい映画と美しいオペラ――その51
2014年1月16日 楽しい映画と美しいオペラ
認識の手段としての映画――『ハンナ・アーレント』の伝えるもの ハンナ・アーレントを描いた映画が評判になっているとは聞いていたが、神保町の映画館での上映は観損なってしまった。上映館が新宿に変わったのを機会に、新年早々の1月 …
楽しい映画と美しいオペラ――その50
2013年11月27日 楽しい映画と美しいオペラ
未来をひらく日本オペラの誕生! 北沢方邦台本・西村朗作曲の《バガヴァッド・ギーター》 11月23日に、北沢方邦台本・西村朗作曲の《バガヴァッド・ギーター》が、サントリーホールのブルーローズで世界初演された。メゾソプラノ、 …
おいしい本が読みたい 第26話 追悼文はつらいよ
2013年10月5日 おいしい本が読みたい
著名人の物故者が生まれるたびに新聞紙上に追悼文がのる。故人の業績を褒めたたえ、その人柄を懐かしみ、「一時代が終わった」と締めくくる。たぶん、そんな書式が暗黙のうちに出来上がっているのではないか。むろん死者に発言権はなく、 …
過去のおいしい本が読みたい
2013年10月5日 おいしい本が読みたい
過去のおいしい本が読みたいはこちらです。 http://blog.goo.ne.jp/maya18_2006/c/0e262448a69c05957646be9ca79d8b0f
楽しい映画と美しいオペラ――その49
2013年9月8日 楽しい映画と美しいオペラ
「岸壁の母」と「鳳仙花」――演歌と兄の死 私は、この7月に石川さゆりの「天城越え」を聴くことによって、突然演歌に目覚めることになった。それまでもっとも苦手としていた演歌が、なぜそれほどまでに私の心をとらえるにいたったのか …
楽しい映画と美しいオペラ――その48
2013年9月2日 楽しい映画と美しいオペラ
日本のオペラに未来はあるか?――香月修《夜叉が池》をめぐって このコラムは、映画やオペラから受ける感動を伝えることを目的としている。故に、私の心を何事もなく通り過ぎた作品や上演については、ここに記すことはない。残念ながら …
『バガヴァッド・ギーター』原作台本
2013年8月5日 バガヴァッド・ギーター
室内オペラ《バガヴァッド・ギーター》原作台本 北沢方邦 登場人物 クリシュナ(神にしてアルジュナの戦車の御者) アルジュナ(パンダヴァの戦士にして英雄) サンジャヤ(吟遊詩人にして語り手) 序の場 予言の書 幽暗のなかか …
いまなぜ『バガヴァッド・ギーター』なのか
2013年8月4日 バガヴァッド・ギーター
いまなぜ『バガヴァッド・ギーター』なのか 北沢方邦 (2013年8月12日、聴き手森淳二) ●フクシマとヒロシマの悲劇を克服する思想 西村朗さんに新作オペラを委嘱するにあたって、演目は『バガヴァッド・ギーター』以外には考 …