知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。

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楽しい映画と美しいオペラ―その24

      現代に越境する17世紀の音楽 フィリップ・ジャルスキーとラルペッジャータ  ここ何年か、ヘンデルをはじめバロック・オペラの復興が目覚ましいが、その一端を担っているのが、次々と輩出するカウンターテナーであろう。 …

北沢方邦の伊豆高原日記【69】

枯葉を落しはじめた木々と、まだ青々とした雑木類のあいだに海が輝いてみえる季節となった。まだ緑の芝生の片隅に、サフランの花がいくつか、淡い紫の花びらを陽射しに向けている。ヴィラ・マーヤの庭をあちらこちら彩っていたツワブキの …

北沢方邦の伊豆高原日記【68】

柿の葉が、それこそ柿色に色づき、散りはじめた。より高いクヌギやナラに陽光を奪われて、わが家の柿の実はもうながいあいだ実らない(実ってもタイワンリスに食べられてしまうだろう)。夜、台所でカネタタキが静かに鳴いているので、音 …

第14回セミナー 2009年10月24・25日

「生殖革命」と人間の未来 講師:江原由美子、中嶋公子、長沖暁子、青木やよひ 司会:石田久仁子 はじめに 青木やよひ 昨年から今年にかけて、「代理出産」を法律で認めるべきか否か、あるいは不妊治療の受精卵取り違え事件などによ …

おいしい本が読みたい●第十二話    心のミカンの物語

おいしい本が読みたい●第十二話                               心のミカンの物語    わたしにとってバナナとミカンは切っても切れない関係にある。冬の越後の仏壇にはいつもこのふたつが、美味しそ …

北沢方邦の伊豆高原日記【67】

晴れた日には梢高く、あちらこちらでモズが高鳴きし、窓を開ければ、キンモクセイの香りがあたり一面に漂う。夜は深いしじまを、フクロウの神秘な声が遠く引き裂く。秋を実感する。10月3日は旧八月十五日、つまり仲秋の名月だが、東海 …

楽しい映画と美しいオペラ―その23

      オペラの値段―― ミラノ・スカラ座とバーデン市立劇場  芸術の秋という訳でもないが、今月は偶々オペラを3本観ることになった。ヘンデル、モーツァルト、ヴェルディと、とりわけ私の好きな作曲家の作品である。内容的に …

北沢方邦の伊豆高原日記【66】

桜や梅の樹々の葉が色づきはじめているのに、まだ蝉時雨である。夜は、すだく秋の虫の音が心地よくかまびすしい。ただ何度も書いたが、虫の種類は恐ろしく減っている。生物多様性が地球の生命を護り、人間にとっても住み良い環境をもたら …

楽しい映画と美しいオペラ―その22

     ドミンゴ、バロック・オペラに命を吹き込む ―ヘンデルの『タメルラーノ』  ベートーヴェンのもっとも敬愛した作曲家はヘンデルであったらしい。これは青木やよひ先生から教わった話だが、ちょっと意外だった。ボン時代の若 …

北沢方邦の伊豆高原日記【65】

9月に入り、急に秋めいてきた。3日は旧のお盆、つまり七月十五日の満月である。秋のはじまりを告げる七夕につづくお盆は、かつてはこうしたしっとりとした初秋の気配のなかで迎えた。夕闇にあちらこちらの門口で焚く迎え火の仄明かりと …

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