知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。
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北沢方邦の伊豆高原日記

北沢方邦の伊豆高原日記【94】

満開の早咲きの白梅に隣りあう遅咲きの紅梅がほころびはじめ、メジロたちを引き寄せている。裏の小道ででかさこそと音がする。人が歩いているかと窓から覗くと、ツグミが落ち葉を掻きあげながら、隠れている虫をついばんでいる。昨日分譲 …

北沢方邦の伊豆高原日記【93】

美しい冬の日々がつづく。陽射しを浴びた裸の樹々の彼方、海も島影も青く、大島の断崖に砕け散る白い波頭も、肉眼でみることができる。乾燥しきっているので、庭の苔莚もすっかり黄色くなっている。 ホピ通信  ホピの今井哲昭さんから …

北沢方邦の伊豆高原日記【92】

いつも朝雲にさまたげられてきたが、今年は雲ひとつない快晴で、2階の書斎から大島の三原山の左肩から昇る荘厳な初日の出を望むことができた。何十年ぶりである。われわれの祖先がつねにそうしてきたように、思わず合掌し、柏手を打つ。 …

北沢方邦の伊豆高原日記【91】

早々と落葉したクヌギ類の裸の枝々のあいだに、青々とした海を遠い背景に、まだ厳冬ではないと葉叢をつけているミズナラやコナラの樹々が、黄色く、あるいは赤茶けて油彩の絵のような風景をつくりだしている。傾いた陽射しを浴びて、コガ …

北沢方邦の伊豆高原日記【90】

樹々は半ば葉を落としたが、わが家の雑木類はまだ褪せた緑から黄や橙と、日差しに映えて微妙な彩りをみせる。昨日は青木やよひの一周忌で花などをいただいたが。あの数日のことをありありと思い浮かべると、あっという間に一年が過ぎたと …

北沢方邦の伊豆高原日記【89】

秋が深まってきた。雑木類も、すでに散りかけた黄葉やら、くすんではいるがまだ緑の葉をつけた樹やら、多様な色合いをみせ、裏の森では、ハゼの木があざやかな鮮紅色でたたずむ。枯れはじめた芝生の片隅に、サフランが10個ほど群れて咲 …

北沢方邦の伊豆高原日記【88】

日に日に秋の気配が深まっている。モズたちがあちらこちらで高鳴きし、縄張りを宣言している。季節にはともに暮らした雌と雄も、秋からは袂を分かち、それぞれ競合する。つぶらな瞳のかわいい鳥たちなのだが肉食性の猛禽であり、冬、餌が …

北沢方邦の伊豆高原日記【87】

青木の書斎の横に植えられたキンモクセイが満開で、家中にむせるほどの香りがただよう。表を歩けばいたるところの樹木で、伊豆高原中がキンモクセイの香りに包まれている。遅れていたススキの穂も満開で、遠く去った仲秋の名月を懐かしん …

北沢方邦の伊豆高原日記【86】

仲秋の名月までは暑熱がつづき、その夜は家中の灯りを消し、涼しい風を楽しみながら露台で月明かりを満喫したが、翌日からは打って変わった「冷気」で、秋の衣類やら寝具をあわてて用意する次第であった。植物たちもあわてたとみえ、今日 …

北沢方邦の伊豆高原日記【85】

百日紅の淡紅色の花々は色あせたがまだ風に揺れ、例年ならではじめるヴィラ・マーヤのススキの穂はいまだに気もないという奇妙な初秋である。暑熱もようやく収まり、今日は肌寒いほどの気温である。 先日のコオロギらしいのだが、朝、ヨ …

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