知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。
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楽しい映画と美しいオペラ

楽しい映画と美しいオペラ―その14

  壮麗で絢爛そして哀切極まる歴史劇   ―ヴェルディの『ドン・カルロ』  前にも書いたように、私はモーツァルトと並んで、ヴェルディのオペラがとりわけ好きである。なかでも中期を代表する作品『ドン・カルロ』は、聴くたびに畏 …

楽しい映画と美しいオペラ―その13

日常のなかの広島の悲劇―今村昌平『黒い雨』    夏になると、ことに8月に入ると、かつての戦争のことを思い出させる情報が増えてくる。暦も6日の広島、9日の長崎、15日の終戦記念日と、戦争にまつわるメモリアルな日が続く。 …

楽しい映画と美しいオペラ――その12

反戦と愛、それがメッセージ!――コンヴィチュニーの『アイーダ』  ヴェルディはモーツァルトと並んで私の特別に好きなオペラ作曲家である。なかでも中期の作品、『仮面舞踏会』『運命の力』『ドン・カルロ』は繰り返し聴く演目だ。『 …

楽しい映画と美しいオペラ―その11

  働くことの意味を問う――黒澤明『わが青春に悔なし』    日本映画の巨匠たち、溝口健二、小津安二郎、成瀬巳喜男、この三人に比べれば、私にとって黒澤明は、少し遠い存在だった。『羅生門』、『生きる』、『蜘蛛巣城』、『七人 …

楽しい映画と美しいオペラ――その10

イスラームの寛容――モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐』  現代の世界は、アメリカの主導する経済のグローバリズムに、すっかり席巻されている。それに対抗しうる政治勢力はきわめて少なく、イスラームはその中の最大のものといっ …

楽しい映画と美しいオペラ―その9

人生の空虚と愛――カール・ドライヤー『ガートルード(ゲアルトルーズ)』 デンマークの映画には圧倒される思いがする。とはいっても、実は3本しか観ていないのだが。そのうちの2本は、ラース・フォン・トリアーの『奇跡の海』と『ダ …

楽しい映画と美しいオペラ――その8

モーツァルト・オペラの極北――ザルツブルクの『フィガロの結婚』  2006年はモーツァルトの生誕250年ということで、世界中のコンサート会場に彼の曲が溢れかえった。前年12月31曰のべルリン・フィルのジルベスター・コンサ …

楽しい映画と美しいオペラ――その7

イングマール・ベルイマン追悼――『ファニーとアレクサンデル』  7月30日、ベルイマンが死んだ。スウェーデンの映画監督、イングマール・ベルイマンである。1960年代の後半に学生時代を過ごした私たちには、心に強く残る映画監 …

楽しい映画と美しいオペラ―その6

男がいなくても生きていけるか?――成瀬巳喜男『流れる』    小津安二郎、溝口健ニ、成瀬巳喜男といった、いわゆる曰本映画の巨匠たちの映画は、リアル・タイムでは観ることができなかった。しかし私は、そのなかの名作といわれるも …

楽しい映画と美しいオペラ―その5

移ろいゆく「時」、そして諦念――新国立劇場『ばらの騎士』  カルロス・クライバーが日本で指揮した『ばらの騎士』は、「伝説の舞台」となり、今でも語り草となっている。1994年のウィーン国立歌劇場の来日公演である。これを私は …

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