知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。
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楽しい映画と美しいオペラ

楽しい映画と美しいオペラ――その155

「生き抜く」ことと「生き延びる」こと――エドワード・ヤン『ヤンヤン 夏の想い出』 小学生のヤンヤンは写真好きで、人の頭の後ろばかり撮る。そこは本人には見えない部分で、じつは人間は、自分の半分しか認識していないのではないか …

楽しい映画と美しいオペラ――その154

歌と踊りとライアーと――手づくりコンサートの試み 奏者がライアーで『雪の降る街を』弾きはじめてしばらくすると、聴衆のどこからともなく歌声が聴こえてきた。ひとりではなく、何人かの歌声。そして、さらに歌声は広がった。それはと …

楽しい映画と美しいオペラ――その153

死を背負ってなお、甘美な音楽――ヘンデル『ロデリンダ』とシューベルト だいたいオペラは、最上階の真ん中で聴くことにしている。チケット代が安いし、何よりも音が天井に反響して、体全体を包みこんでくれる。新国立劇場も東京文化会 …

楽しい映画と美しいオペラ――その152

98歳のマエストロ、若さ溢れる至芸――ブロムシュッテトの『詩篇交響曲』と『讃歌』 ブロムシュテット98歳。その高齢で、はたしてスウェーデンからはるばる東京まで来てくれるのか? チケットを買ったものの、彼のコンサートが実現 …

楽しい映画と美しいオペラ――その151

「亡命」「移民」、迫真のドキュメンタリー――デンマークのアニメ『FLEE フリー』 日本から脱出したいと思ったことがあったろうか。旅行などではなく、亡命のことである。学歴社会の息苦しさと、苛烈な競争を強いられる企業のなか …

楽しい映画と美しいオペラ――その150

激しさと優しさ、そして夢の世界――アリス=紗良・オットのモーツァルトとラヴェル 世界がコロナウイルス禍に見舞われていた2020年6月4・5日、ミュンヘンのガスタイクフィルハーモニーで、オクサーナ・リーニフ(1978年生ま …

楽しい映画と美しいオペラ――その149

絶望の深淵と愛の深さと――エンリケ・マッツォーラ指揮『蝶々夫人』 オペラの終幕近く、ティンパニーの大音響がホールに響きわたる。初台の新国立劇場の4階の席には、とりわけその音が鮮明に聴こえたはずである。音を味わうには、ホー …

楽しい映画と美しいオペラ――その148

トラクター時速8kmのロードムービー――デイヴィッド・リンチ『ストレイト・ストーリー』 この映画は、今年の1月に78歳で亡くなったデイヴィッド・リンチの、53歳の時の作品である。彼は「カルトの帝王」などと呼ばれている特異 …

楽しい映画と美しいオペラ――その147

現代ダンスに甦るバロックオペラ――ラモーのオペラ=バレエ『エベの祭典』 各国のオペラを比較して、フランスのオペラは、バレエの重視が特徴であるといわれる。ラモーのこの作品を観て、その事実を正確に認識した。オペラが誕生してせ …

楽しい映画と美しいオペラ――その146

高校生の純愛がもたらすもの――村山新治『故郷は緑なりき』 村山新治という東映の映画監督を私は知らなかった。すでに2021年に98歳で没しているのだが、彼の映画の大回顧展がラピュタ阿佐ヶ谷ではじまっている。その情報を、監督 …

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