楽しい映画と美しいオペラ
楽しい映画と美しいオペラ――その157
2026年2月27日 楽しい映画と美しいオペラ
映像に滲み出る人と人との間――三宅唱『旅と日々』 「言葉の檻に閉じ込められている」。これは、映画の主人公李(り)の、印象深いモノローグである。韓国人の彼女は、映画の脚本を書いている。ペン先が大映しになり、ハングルの文字が …
楽しい映画と美しいオペラ――その156
2026年2月6日 楽しい映画と美しいオペラ
イザベル・ファウストの至芸――ショスタコーヴィチ『ヴァイオリンとピアノのためのソナタ』 ショスタコーヴィッチは、稀代のヴァイオリニスト、ダヴィッド・オイストラフの60歳の誕生日に、『ヴァイオリンとピアノのためのソナタ』を …
楽しい映画と美しいオペラ――その155
2026年1月13日 楽しい映画と美しいオペラ
「生き抜く」ことと「生き延びる」こと――エドワード・ヤン『ヤンヤン 夏の想い出』 小学生のヤンヤンは写真好きで、人の頭の後ろばかり撮る。そこは本人には見えない部分で、じつは人間は、自分の半分しか認識していないのではないか …
楽しい映画と美しいオペラ――その154
2025年12月26日 楽しい映画と美しいオペラ
歌と踊りとライアーと――手づくりコンサートの試み 奏者がライアーで『雪の降る街を』弾きはじめてしばらくすると、聴衆のどこからともなく歌声が聴こえてきた。ひとりではなく、何人かの歌声。そして、さらに歌声は広がった。それはと …
楽しい映画と美しいオペラ――その153
2025年12月8日 楽しい映画と美しいオペラ
死を背負ってなお、甘美な音楽――ヘンデル『ロデリンダ』とシューベルト だいたいオペラは、最上階の真ん中で聴くことにしている。チケット代が安いし、何よりも音が天井に反響して、体全体を包みこんでくれる。新国立劇場も東京文化会 …
楽しい映画と美しいオペラ――その152
2025年10月21日 楽しい映画と美しいオペラ
98歳のマエストロ、若さ溢れる至芸――ブロムシュッテトの『詩篇交響曲』と『讃歌』 ブロムシュテット98歳。その高齢で、はたしてスウェーデンからはるばる東京まで来てくれるのか? チケットを買ったものの、彼のコンサートが実現 …
楽しい映画と美しいオペラ――その151
2025年8月9日 楽しい映画と美しいオペラ
「亡命」「移民」、迫真のドキュメンタリー――デンマークのアニメ『FLEE フリー』 日本から脱出したいと思ったことがあったろうか。旅行などではなく、亡命のことである。学歴社会の息苦しさと、苛烈な競争を強いられる企業のなか …
楽しい映画と美しいオペラ――その150
2025年7月14日 楽しい映画と美しいオペラ
激しさと優しさ、そして夢の世界――アリス=紗良・オットのモーツァルトとラヴェル 世界がコロナウイルス禍に見舞われていた2020年6月4・5日、ミュンヘンのガスタイクフィルハーモニーで、オクサーナ・リーニフ(1978年生ま …
楽しい映画と美しいオペラ――その149
2025年6月12日 楽しい映画と美しいオペラ
絶望の深淵と愛の深さと――エンリケ・マッツォーラ指揮『蝶々夫人』 オペラの終幕近く、ティンパニーの大音響がホールに響きわたる。初台の新国立劇場の4階の席には、とりわけその音が鮮明に聴こえたはずである。音を味わうには、ホー …
楽しい映画と美しいオペラ――その148
2025年5月15日 楽しい映画と美しいオペラ
トラクター時速8kmのロードムービー――デイヴィッド・リンチ『ストレイト・ストーリー』 この映画は、今年の1月に78歳で亡くなったデイヴィッド・リンチの、53歳の時の作品である。彼は「カルトの帝王」などと呼ばれている特異 …




