知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。

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楽しい映画と美しいオペラ―その27

    オペラ上演史に残る父親像 ――ドミンゴ主演の『シモン・ボッカネグラ』  古希を来年に控えたドミンゴが、このところ新しい冒険に挑んでいる。このコラムでも紹介したが、2008年にはバロック・オペラ(ヘンデルの『タメル …

おいしい本が読みたい●第十四話    肖像画は語る

おいしい本が読みたい●第十四話    肖像画は語る   新書版の見開き2ページで一人、百人で二百ページ、これで一冊。何の話かと言えば、出久根達郎の『百貌百言』(文春新書)のことだ。あとがきに「人の特徴は、逸話と言葉に、端 …

楽しい映画と美しいオペラ―その26

 「不安」の根源を衝く現代オペラ―         プーランク『カルメル会修道女の対話』  「カルメル会修道会」といわれても私たち日本人には馴染みのない名前である。カトリックの修道会では「イエズス会」がもっとも日本で知ら …

北沢方邦の伊豆高原日記【74】

もう一週間もまえだが、1月29日つまり旧十二月十四日の月が、大晦日に劣らずみごとであった。翌十五日はあいにく曇りで、その数日後はこちらでは雨、東京では雪となった。朝ブラインドを開けて大室山をみると薄っすらと雪化粧である。 …

北沢方邦の伊豆高原日記【73】

寒さはきびしいが、早咲きの白梅は満開で、朝の陽光を受けたたたずまいも、夕闇に仄白く妖しく浮かぶさまも、そこはかとなく心をときめかせる。庭の水仙もほとんど満開で、強い香りを放っている。冬景色のなかに春のきざしを告げる使者た …

おいしい本が読みたい●第十三話   故人に捧げたい物語

おいしい本が読みたい●第十三話                                故人に捧げたい物語        「フランスのある田舎では昔、誰かが亡くなったとき、 司祭が蜜蜂にそれをささやき、 村に野に告 …

北沢方邦の伊豆高原日記【72】

大晦日から元日にかけては旧十一月十五日の満月であり、快晴で大気の澄みきった夜空に恐ろしいほどの月光が燦燦と降り注ぎ、海も銀盤のように輝き、大島の黒い影がくっきりと浮かび、寒さも忘れ呆然と見とれてしまった。きわめて稀な光景 …

楽しい映画と美しいオペラ―その25

     心のままに生きるということ              ――トルコ映画『パンドラの箱』 しばらく映画に筆(キーボード)を費やさなかったが、もちろん映画を観ていなかったわけではない。大型テレビを購入してからは、BD …

北沢方邦の伊豆高原日記【71】

秋色が濃くなってきた。楓も色づき、ハゼの真紅などが、斑に黄ばんだ森をあざやかに彩っている。しばらく夕暮れが美しい季節である。 青木やよひについて   フォーラムの代表者のひとり青木やよひが死亡したので、平凡社を通じ、次の …

北沢方邦の伊豆高原日記【70】

今年の秋は雨が多く、また寒暖の差もはげしい。植物たちも戸惑っているとみえ、まだ青い樹は青々とし、芝生も緑なのに、枯葉をすっかり落した木々やら真紅のハゼなど、奇妙なとりあわせである。吹き寄せられた落ち葉が、緑の苔の浅い谷間 …

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