知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。
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北沢方邦の伊豆高原日記

北沢方邦の伊豆高原日記【75】

遅咲きのわが家の白梅・紅梅も散りはじめ、駅周辺の大寒桜(オオカンザクラ)の並木は満開で、枯れた景色にまばゆいほどの淡紅色を振り撒いている。野鳥の囀りがひときわ賑やかになってきた。 アメリカでもっとも危険な男   3月1・ …

北沢方邦の伊豆高原日記【74】

もう一週間もまえだが、1月29日つまり旧十二月十四日の月が、大晦日に劣らずみごとであった。翌十五日はあいにく曇りで、その数日後はこちらでは雨、東京では雪となった。朝ブラインドを開けて大室山をみると薄っすらと雪化粧である。 …

北沢方邦の伊豆高原日記【73】

寒さはきびしいが、早咲きの白梅は満開で、朝の陽光を受けたたたずまいも、夕闇に仄白く妖しく浮かぶさまも、そこはかとなく心をときめかせる。庭の水仙もほとんど満開で、強い香りを放っている。冬景色のなかに春のきざしを告げる使者た …

北沢方邦の伊豆高原日記【72】

大晦日から元日にかけては旧十一月十五日の満月であり、快晴で大気の澄みきった夜空に恐ろしいほどの月光が燦燦と降り注ぎ、海も銀盤のように輝き、大島の黒い影がくっきりと浮かび、寒さも忘れ呆然と見とれてしまった。きわめて稀な光景 …

北沢方邦の伊豆高原日記【71】

秋色が濃くなってきた。楓も色づき、ハゼの真紅などが、斑に黄ばんだ森をあざやかに彩っている。しばらく夕暮れが美しい季節である。 青木やよひについて   フォーラムの代表者のひとり青木やよひが死亡したので、平凡社を通じ、次の …

北沢方邦の伊豆高原日記【70】

今年の秋は雨が多く、また寒暖の差もはげしい。植物たちも戸惑っているとみえ、まだ青い樹は青々とし、芝生も緑なのに、枯葉をすっかり落した木々やら真紅のハゼなど、奇妙なとりあわせである。吹き寄せられた落ち葉が、緑の苔の浅い谷間 …

北沢方邦の伊豆高原日記【69】

枯葉を落しはじめた木々と、まだ青々とした雑木類のあいだに海が輝いてみえる季節となった。まだ緑の芝生の片隅に、サフランの花がいくつか、淡い紫の花びらを陽射しに向けている。ヴィラ・マーヤの庭をあちらこちら彩っていたツワブキの …

北沢方邦の伊豆高原日記【68】

柿の葉が、それこそ柿色に色づき、散りはじめた。より高いクヌギやナラに陽光を奪われて、わが家の柿の実はもうながいあいだ実らない(実ってもタイワンリスに食べられてしまうだろう)。夜、台所でカネタタキが静かに鳴いているので、音 …

北沢方邦の伊豆高原日記【67】

晴れた日には梢高く、あちらこちらでモズが高鳴きし、窓を開ければ、キンモクセイの香りがあたり一面に漂う。夜は深いしじまを、フクロウの神秘な声が遠く引き裂く。秋を実感する。10月3日は旧八月十五日、つまり仲秋の名月だが、東海 …

北沢方邦の伊豆高原日記【66】

桜や梅の樹々の葉が色づきはじめているのに、まだ蝉時雨である。夜は、すだく秋の虫の音が心地よくかまびすしい。ただ何度も書いたが、虫の種類は恐ろしく減っている。生物多様性が地球の生命を護り、人間にとっても住み良い環境をもたら …

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