知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。

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おいしい本が読みたい 第40話 鐵馬は生きている

妻と2男5女を残して父親は何の前触れもなく「鐵馬」とともに失踪する。その「鐵馬」が長年の空白をへて次男たる筆者に発見され、そのときから父親探しが始まる。『自転車泥棒』(呉明益)の物語はこんな出だしだ。「鐵馬」とは息子の名 …

楽しい映画と美しいオペラ――その109

新しいヴィオレッタの出現――中村恵理の『椿姫』 名作といわれている作品には、観るたび、聴くたびに新しい発見がある。ヴェルディの『椿姫』は名作中の名作で、舞台で、ビデオで、CDでと、いく度観聴きしたか分からない。 最初の体 …

水元公園の池畔談議13 平和を守るために

ヒゲ: 梅が満開だね。 メガネ: ここの梅は遅咲きかな。市川の里見公園の梅はとっくに満開だったよ。 ヒゲ: そうか。梅にも個性がある。 メガネ: 里見公園には河津桜が何本もあるんだけど、それらとここの梅は咲き方が似ている …

水元公園の池畔談議12 デンマークは理想の社会か

ヒゲ: 寒い日が続くけど、日照時間はながくなりつつあるね。 メガネ: ほんと、「光の春」だね。心なしか、気持ちも明るくなるよ。 ヒゲ: この公園の梅はちらほら咲いてはいるけど、満開にはまだまだだね。 メガネ: この時期は …

おいしい本が読みたい 第39話 ムズリアリ・クッジマ?

ねじめ正一の『高円寺純情商店街』(1989年直木賞)を覚えているだろうか。高円寺駅の北側を線路に沿って東西に走る商店街を少年の目で描いた、これぞ昭和といった物語である。その高円寺を台湾の首都台北に移してみると、魔法のよう …

楽しい映画と美しいオペラ――その108

平凡な生活のなかのサスペンス――濱口竜介『偶然と想像』 濱口監督の語り口はうまい。うますぎて、鼻につくほどだ。それでもその語り口に乗せられて、いつの間にか物語に没入している自分を発見する。何気ない生活の一断面。それは偶然 …

水元公園の池畔談議11 肥大化する防衛費と台湾有事

ヒゲ:すっかり葉が落ちて、水元公園の緑も消え失せた感があるね。 メガネ:その代わり、太陽の光が梢の間からそのまま差し込んでくるよ。空気が透明だから、景色がくっきりしているね。 ヒゲ:ベンチの後ろの木は梅の木だね。 メガネ …

2021年10月の記憶

今年の10月、第49回衆議院議員総選挙があった。2021年も残すところわずか、私のなかの記憶の風化が進まないうちに、東京12区に来てくれた応援弁士のこと、その発せられた言葉を記しておくことにした。 10月15日「市民と野 …

楽しい映画と美しいオペラ――その107

新しい才能に喝采――カーチュン・ウォン指揮のマーラー『第5番』 音楽界の新しい潮流についてはまったくうとくなっている。NHKBSプレミアムで深夜に放映される番組を録画して、何カ月も経ってやっと観ることになるのだが、そのと …

むさしまるのこぼれ話 その十八 美麗島(台湾)は、今…

大空の彼方からだんだん高度を下げるにつれて、ある島だけが光り輝いて見えてくる。さらに地表に近づくと不可思議な文様が、あるいは波のようにうねる縞模様になって、あるいは葉脈の拡大写真のようになって、画面いっぱいに広がる。 縞 …

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