一般財団法人 知と文明のフォーラムとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。

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おいしい本が読みたい 第35話 キムさんから教わる日本史

『故郷の世界史 ―解放のインターナショナリズムへ』(キム・チョンミ著、現代企画室)という面白そうなタイトルに惹かれて手にしたら、意外な中身だった。いや、意外なだけでなく、前回の『敗北を抱きしめて』をめぐる駄文のコンセプト …

楽しい映画と美しいオペラ――その86

古典芸能継承の光と陰————狂言を伝える『よあけの焚き火』 日本ほど古典芸能が、原初の形で残っている国は珍しいという。能・狂言はその典型だろうし、これらを専門に上演する国立の劇場も存在する。毎月4、5演目は上演され、チケ …

おいしい本が読みたい 第34話 敗北の抱きしめ方

筆にしろペンにしろ、自画像を描くことは思うほど簡単ではないのではないだろうか。自分との距離の取り方がむずかしい。「わたしは、わたしを見るわたしを見ていた」などと謳った詩人の真似を誰でもができるわけじゃない。ちょっと憧れる …

楽しい映画と美しいオペラ――その85

歌と踊り、そして政治と宗教——インド映画『バジュランギおじさんと、小さな迷子』 歌あり、踊りあり、笑いあり、美談あり。とかく楽しいインド映画。この通俗的な流れで鑑賞しても、楽しめることは請け合いである。歌と踊りの迫力は、 …

楽しい映画と美しいオペラ――その84

高雅きわまるカウンターテナー ——ヴァレア・サバドゥス&コンチェルト・ケルン 思いもかけず素晴らしいカウンターテナーに遭遇した。久しぶりに古楽のアンサンブルが聴きたくて、コンチェルト・ケルンのチケットを買ったのだったが、 …

楽しい映画と美しいオペラ――その83

ジャンルを超えるロックミュージック——『ボヘミアン・ラプソディ』人気の源泉 昨年の映画の興行成績の第1位は『ボヘミアン・ラプソディ』だそうだ。クィーンの名前すら知らなかった私でさえ観た映画だから、第1位はうなずける。なに …

フォーラムをめぐる人々―フクシマは終わらない

飯舘村は安全か——村民伊藤延由さんの報告 福島県の飯舘村は、原発から30km離れています。事故があった4日後、海に向かって吹いていた風が北西向きに変わりました。そして雪が降り始める。こうして、飯舘 …

フォーラムをめぐる人々ーむさしまるのこぼれ話 その八 台北の青い空

台湾の映画監督侯孝賢(ホー・シャオシェン)の作品中でいちばんのお勧めは、と問われたら、ためらうことなく「非情城市」と答える。今まで観た台湾映画のなかでは屈指のものだ。けれども好きな昨品は、と聞かれたら、たぶん「戀々風塵」 …

楽しい映画と美しいオペラ――その82

ヴェルディの「新しい喜劇」——カルロ・リッツィ指揮『ファルスタッフ』 構築的で硬質な、ヴェルディ特有のオーケストラが会場に響きわたる。最初の音を聴いただけで、これは! と思う。緩急自在で重厚、さらに響きに奥行きが感じられ …

おいしい本が読みたい 第33話 これからの、わたくしの、人生は…

どうしてこんな面白い物語を読まずに積んでおいたのだろう。読み終わって、最初にこみあげてきた気持ちがこれだ。奥付は2008年10月だから、手に入れたのは今から10年前のこと。白状すれば、一度読み始めたのだが、たちまち挫折し …

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