知と文明のフォーラムⅡとは、行き詰った近代文明を打破し、新しい「知」を構築する目的で、北沢方邦、青木やよひを中心に発足した団体です。

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楽しい映画と美しいオペラ――その116

時代を映し、時代を超えるオペラたち――この秋上演のオペラ作品 この秋にはオペラをよく観に行った。日にち順に記すと以下のようになる。これだけの本数を観ていながら、まだこのブログにはひとつとして取り上げていない。単純に多忙だ …

むさしまるのこぼれ話 その二十二 「悪人」ってなに?

祖母と二人暮らしの祐一(妻夫木聡)、妹と二人暮らしの光代(深津絵里)、この孤独な男女が出会い系サイトで知り合う。祐一は初デートからいきなり光代をホテルに誘う。コトが終わって光代にお金を差し出す、ほかの女にもしてきたように …

国葬反対の夏からその先へ    

「安倍を国葬だって!この国狂ってる」のメールが来たのが22年7月14日。安保法制反対で連日連夜国会前に行った友人からのもの。「その通りだわ」と思い、まず7/24地元北区での街宣で「国葬に賛成?・反対?」のシール投票実施。 …

水元公園の池畔談議16 安倍元首相の国葬と自衛隊

ヒゲ:今年は秋晴れの日が少ないね。 メガネ:今日は久しぶりによく晴れたよ。典型的な小春日和かな。 ヒゲ:この周辺はまだ紅葉には早いけど、ニセアカシアの黄葉がはじまったみたいだよ。 メガネ:そうそう、緑の葉と黄色い葉がまじ …

おいしい本が読みたい 第42話 文学不動産屋に捧げる銀河鉄道

9年前に物故した桜井じいさんは無類の文学好きだった。その死に方はマンション掃除中に倒れて…というもので、(細部は省くが)じつは野垂れ死に近い。 「雨ニモ負ケズ…には生かさせてもらった」といつも話していた桜井さんらしい最後 …

楽しい映画と美しいオペラ――その115

人生を俯瞰する音楽――シューベルトのピアノ三重奏曲 シューベルトのピアノ三重奏曲を取りあげる演奏会はそんなに多くはない。ある演奏会でたまたまもらったチラシの1枚が、今回のものだった。晩年の3曲が聴ける! しかも奏者は、活 …

楽しい映画と美しいオペラ――その114

愛の本質を問う――『愛と哀しみの果て』(原題『アフリカの日々』) 彼はサファリにも蓄音機を持参した。 3丁の銃と1ヶ月分の食糧。 そしてモーツァルトを。 映画の冒頭、いまは年老いた主人公が、過去を回想する。私は彼女のこの …

むさしまるのこぼれ話 その二十一 ふるさとは北にありて…

『ダンサーの純情』(パク・ヨンフン、2005年)は好きな映画だが、偽装結婚のために中国から韓国にやってきた娘チャン・チェミンのありきたりなサクセスストーリーで、良作とはいいかねる(本編の後に映し出される女優ムン・グニョン …

楽しい映画と美しいオペラ――その113

北朝鮮は「地上の楽園」か?――ドキュメンタリー映画『スープとイデオロギー』 この映画の主人公は、1930年生まれの、在日コリアンの老女である。オモニ(母)という言葉がぴったり感じられる、まことに存在感のある美しい人で、こ …

水元公園の池畔談議15 映画『教育と愛国』

ヒゲ: あっという間に梅雨が明けたねぇ。 メガネ: 梅雨のあいだに咲いた花菖蒲は、いつにも増してきれいだった。 ヒゲ: でもその時期は人出が多くて、この公園に来る気はしなかったよ。 メガネ: いまは菖蒲も紫陽花も終わって …

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